夜勤から帰ると、家に先日注文したフィンが届いていました。 さあ海へ行こう。
ニューフライヤーのフィンを換えたいと、ずっと探していました。 今ついているのは、ニューフライヤー購入時についていた、白いプラスチックの安っぽいフィンです。 ターンの性能が変わらないとしても、見た目性能はかなり低いものです。
思いつくと楽天でフィンを検索していました。 ただ、フューチャーは見た目グッドな安いものがあまりなくて、いいなぁと思うものはたいてい1万5千円ぐらいします。 「う〜む高い」そううなってブラウザを閉じていたものです。
つい先日もフィン探しの旅に出ていたところで、あるフィンを見つけたのです。 ツインスタビライザーと書いてあります。 トライフィンなのですが、サイドフィンが大きく、センターフィンが小さくなっています。
「レトロ系やファット系のミニボードにもベストマッチする」
そんなことが書いてあります。 色は探していたオレンジ系ではありませんが、オレンジでなかったらと思っていたモノクロームです。
「でも、ツインてどうなんだ?」
ツインフィンのボードに乗ったことはありません。 検索してみると、縦へのアプローチは鋭くないが、横へのマニューバには最適とあります。
「横へのマニューバ・・・」
近づいてきたサーフィン検定のことが頭に浮かびました。 4級の課題は横へのマニューバです。 値段もちょこっとお安目。 よし、これにしよう。
届いたフィンと今までのフィンの比較です。 でかいです。 取りつけてみます。
かっこいい・・・ イルカのひれって感じです。
いそいそと海へくると、平日の朝であることと、波もひざももなので非常にすいています。 夜勤明けなので念入りにストレッチをして海へ入ります。 ここのところ、最低気温が0度近くまで下がっていることと、最高気温が一桁になってきたこともあいまって、水温がかなり低くなっています。
早速2〜3本テイクオフするも、速いブレイクにまったく抜けることができません。 うーむ たいした違いはないのかぁ?
とりあえず今日の目標は、確実なプルアウトです。 まずは1ターンですぐにプルアウト。 次は2ターン、次は3ターンと、徐々にターン数を増やしてのプルアウトを実践しようと、波を待ちながら今日の課題をたてます。
成功の鍵は、バタバタせずに右斜めにスムーズにテイクオフすること、ツインスタビライザーにあるはずです。
もも上のセットが入ってきました。 ダンパーではなさそうです。 パドルを開始します。
波はぼくに追いつき、そして押します。 走り出したボードの上で、右をにらみながら上半身を起こし、両足を静かに引き寄せます。 テイクオフに成功しました。 右斜め下へボードを滑り落とします。
「さて1ターンでプルアウトするか?」
ブレイクする波に対して余裕が感じられます。
「いやもう一気にいっちゃおう」
数ターン行ける確かな自信を感じながらボトムからトップに上がり、再度波の下へ降りていきます。
アップスンダウンスを4回繰り返したところで、逃げるように波裏へプルアウト。 波を越えたあたりで、ボードが足から離れた感がなくはないですが、とりあえずは4級の課題をクリアです。
「波を数回上下して、プルアウトする」
この課題をクリアすべく、今まで練習を重ねてきましたが、数回の成功しかありませんでした。 前回成功したのがいつだったのかすら覚えていません。
「もしかしてツインスタビライザーのおかげ?」
そう考えながら沖へ戻ります。 そして数回のライディングのあとのことです。 再度、波を数回上下してプルアウトに成功したのです。 しかも今回は、波裏へ戻るときもきれいにきめました。
これはもうツインスタビライザーの性能と思って間違いないでしょう。 今まで、フィンを取り換えて違いなんか感じたことはありませんでしたが、あきらかに走りが違います。
なんだか自然にトリミングみたいなこともやってたし、乗りやすくなっています。 ワンサイズ上のボードの余裕度を感じます。
「これで4級合格だ」
しめしめなのでした。
今日の逸品はこれ