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楽しいレジャーが、悲しいことにならないように・・・
離岸流(リップカレント)について、もう一度勉強するべきなのかもしれません 海上保安庁によるリガン竜のページ

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豊海

くもり
ラシュガード、サーパン(震えた)

月曜日に休みをとって千葉にゴルフにいくことになりました。 どうせ千葉に行くなら、前の日から先に行ってサーフィン? 湘南のあまりの波のなさも手伝って、そんな計画を思いつきました。

「俺、先に行ってサーフィンするから、夜に宿に合流して宴会しない?」

会社のゴルフ部のKんぞうに言うと、ほいほいのってきました。 

「じゃあ ついでにサーフィンもやっちゃう?」

と訊くと。

「夏だからいいよ」

とのこと。 その言葉を受けてサーフィン部のM本ちゃんをなかば強制的に参加させて、千葉遠征が決定したのでした。


夏の終わりの8月31日。 二十数年前に一度だけサーフィンをやったことがあるKんぞうと、サーフィン部ながら最後に海に入ったのは1年前というM本ちゃんが相手なので、場所はすいている豊海をチョイス。 ちなみに夜お世話になるのは、首を右にひねれば見える特徴的な弧を描いた建物の、サンライズ九十九里です。



朝8時少し前に豊海に到着。 波チェックのために巻き貝の展望台のわきを抜けてびっくり。 ほとんどのサーファーがフルスーツを着ているではありませんか。 KんぞうもM本ちゃんもサーパンにTシャツしかありません。 しかも空はどんより、波は肩ぐらいが沖で割れて、インサイドはダンパーです。 素人目には軽く荒れた海に写っているかもしれません。

「やばい やめようって言い出さないかな?(^_^;)」

仮入部のKんぞうは、軽くひいていますが、ぼくはなにごともなかったように「まあ やってみようよ」と言いながら車に戻りました。

駐車場に入れて各自準備。 ぼくは念のためスプリングとタッパーを持ってきてはいましたが、ここはみんなにつきあってサーパンにラシュガードでいきます。 記念撮影をしたあとに海へ向かいます。

「つめてぇ つめてぇよぉ」

Kんぞうが波打ち際に寄せる波に、すねまで足をつけたところで悲鳴をあげています。 うん 確かに冷たい。

「だいじょぶ だいじょぶ 慣れれば冷たくないよ」

そう言いながら、足元から徐々に攻め上がってくる寒さを振り払うように、ボードに腹這いになりパドルを始めました。 パドルしてればすぐに温まります。 とりあえず1回沖にいって、みんなに軽く乗るところを見せておかなくちゃ。 そんなことを考えながら、沖を目指しました。

ところがどっこい川の流れのようなサイドカレントと2枚かさなってくるダンパー波に、簡単には沖に出られません。 あっという間に100mほど流されて、いったん仕切り直しで浜にあがります。

あがってみるとかなり体が冷えているのがわかりました。 しかもなんだか心臓がドキドキしています(呑んでませんよ)。 これはやばい? 少し休んでからトライだな・・・


入ったところに戻ってみると、二人ともちょうどあがっていました。

「すごい流れだねぇ」

「M本ちゃんは海水浴エリアに入って、レスキューに怒られたって(笑)」

「かわいいお姉さんに叱られたかったら、行ってみてください(笑)」

「これは軽い気持ちじゃ沖に出られないよ」

「もっと向こうから入ろう」

3人で片貝方向へ移動します。

カレントっぽいところを発見してそこからエントリー。 同じ場所から入っても、3人はバラバラに流されていきます。 ぼくは3発ほどドルフィンしてなんとなくファーストブレイクポイントをクリア。 自分を観察すると、ゆるやかに沖に流されているのでパドルを中止。 様子がわかるまで、あまり沖に行くのはやめておきましょう。

その位置からテイクオフを狙うも、ショルダーのある波がほとんどありません。 カメラを取り出してうねり具合をビデオ撮影。 

気づくと海水浴エリアに大分近づいています。 そしてそこだけ波が切れているではありませんか。

「おっしゃ!」

がすがすこいでテイクオフ。 左に滑り降りながらターンしてそこで終わり。 海水浴エリアに入りそうなので、ここで浜に戻ります。

もう一度、大きく片貝方向まで戻ってエントリーです。 右に流されながらブレイクするポイントに近づいていきドルフィン。 うほっ フィンが海底をかすめました。 ここ浅っ!

立ち上がると腰ぐらいしかありません。 そしてなんだかピークとピークの狭間です。 こりゃあチャンスと歩いて沖へ向かいます。 

波が来たので飛び越えて

前が開けたので猛パドルを20かき

あ〜ら あっさりゲット完了(ミドルだけど)

ここで乗れそうな波を待つのですが、この海域は、大陸のような茶色い泡が漂っています。 よさそうな場所に移動するのには、この「うんこ大陸」を横断しなければなりません。

「ああ 跳ねないで・・・」

大陸を横断するときの上体のそらしはプロなみです。

サイドカレントはインサイドのように強くないので、体を動かす機会が減り、さらに体が冷えてきました。 漏れ出る尿でヤケドしそうです。 8月だというのに・・・

海水浴エリアに到達したので、ボディボード状態で浜に戻ります。
 

M本ちゃんの荷物がおいてある場所に戻ってきました。 体がかなり冷えています。 太陽は雲のかすかにうすくなった部分でその存在を誇示しているだけで、体を温めてくれる力はまったくありません。 おそらく気温は25度ないはずです。 足がわなわな震えだしました。 kんぞうもあがってきました。

「さっ 寒くない?」

「まあ寒いけど・・・ そんなに震えるほどじゃないよ」

ぼくよりあきらかに厚い脂肪のウェットスーツを着ているkんぞうは、まったく平気そうです。

「サーフィンはね こんなにつらくないよ! 本来は! ごめん ちょっと上に着るわ」

そう言ってぼくはタッパーを取りに車に戻りました。 真冬だってこんなに震えたことはありません。


その後、ミドルまで出て(今日はいちばんアウトまで出る元気はなかった)流されて、海水浴エリアまできて浜に戻るというサイクルをひたすら繰り返すだけでした。 せっかく波のある千葉まできたけれど、正直まったく価値がなかったみたいです。 湘南に波がくるのはいつになるのでしょうか? 9月28日にはサーフィン検定があるというのに、最後の追い込みがまったくできません。 

このままじゃ受からないなぁ

最後にインサイドで写真撮影用ライド


 



ちょっと残念だった海をあとに。 今宵の宿はすぐそばの国民宿舎サンライズ九十九里です。 国民宿舎ってなんなの? って思っていましたが、普通のホテルです。 いや、上等なホテルです。

まあ、なんてったって景色がいい! 全室オーシャンビューだし、裏も平野が広がって気持ちがいい! しかも安い!

テニスコートを発見したので、テニスをやってみました。 いやあ、サーフィンよりしんどい。 1時間の長かったこと。 そして翌日は一の宮カントリー倶楽部で、歩きで1ラウンド、カートに乗って1ラウンドの2ラウンド、計36ホールをプレイしてきました。

 

こうして、去り行く夏を惜しむような、始まる秋をいつくしむような、2日間の「スポーツ王は俺だ合宿」を楽しんだのでした。


今回泊まったところはここ!


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千葉よ、しばしお別れじゃ 61回目のサーフィン@豊海

2014/2/23
豊海
腰〜腹 セット胸
くもり
セミドライ、ブーツ、グローブ、キャップ

鵠沼に移住することに決めて、車を手放すことにしました。 サーフィンに使わなくなる。 タイヤがやばい。 夏に車検等々、決断はそれほど難しいものではありませんでした。

しばらく行けないだろうから千葉にいこう。 そう考えて千葉へいくことにしました。 しばらく行けないどころか、千葉にはしばらく来ていませんでした。 というより、そもそもサーフィンが久しぶりです。

年度末の多忙に引越し準備、湘南の小波に千葉のジャンクを言い訳に、気がつけば1か月も海に来ていませんでした。 サーファー失格です。

日がのぼったばかり真冬の豊海には、ひとっこ一人いません。 貸しきりです。 波は腰腹ですが、ショルダーが続かない感じなので、横に走るのは難しそうです。 よさげなところを見きわめて海に入ります。

去年の暮れからの肩の痛みは、ようやくおさまってきたようです。 パドルも快調と言いたいところですが、すっかりなまってしまって、休み休み沖に向かいます。

それにしても水が冷たい。 今日はこの冬初めての、キャップまでかぶったフル装備。 もじもじくん状態です。

今日もBill Johnsonですが、ドルフィンを今までより気合いを入れたので、なんとか体も沈められている気がします。 それほど苦労することなく、アウトに出ることができました。

さあ久しぶりのサーフィンだ。 にこにこしながら波を待つのですが、まったく波をつかまえることができません。 なんでだろう? 波に押される感覚がまったくないまま、波はぼくの体の下を通りすぎていきます。

厚くてトロくてつかまえづらいのは確かなのですが、これは絶対いけるだろうっていうのも、すーっと抜けていくようです。

「完全に初心者?」

1か月という時間は、 それまでの1年と4か月を消し去ってしまったかのようです。 

「まじか?(^_^;)」

1時間が過ぎ、ほんのすこしだけボードが押される感覚を得て、無理矢理たってみるのですが、波においていかれます。 南へ南へと流されるので、パドルして巻き貝前をキープしてきたのですが、この体力がもったいないので、流されるままにすることにしました。

1時間半が過ぎ、波をつかまえられるようになってきました。 

「あと もうちょいあと  もうちょい」

自らを鼓舞しながらパドルをします。 波が厚くて速いので、つかまえたらすぐに立つか、思いっきりななめにテイクオフしなければダメな気がします。

そんな気持ちでレギュラー方向に波をつかまえました。 しかし、バランスが悪く立てません、半だちです。 波はもう崩れそうです。 仕方ないのでそのまま、ぐいっとボードを右に傾けて滑り降りていきます。 波が崩れてきて、わしゃわしゃ体にかかります。 ボディーボードみたい。

2時間を迎えようとして、ようやくわかりました。 パドルがあまかった・・・ 波のサイズがそこそこあるので、ひょひょいとかいていたのですが、まったくボードにスピードを与えられていなかったようです。 もっとスピードを!

そう気づいた時に、その瞬間がやってきました。 

波が到達する前から加速。 

「ななめにななめに!」

思いっきり左へボードを向けます。 ボードが波に押されていきます。

「とりゃ!」

飛び乗るようにボードの上に立ち上がると、両足の下には波の上を滑るボードのなつかしい感触が。

「ええっと  これからどうするんだっけ?」

あまりに久しぶりなんで忘れてしまいました。 ショルダーは張らない感じなので、とりあえずパンピング。 そのあと波にボードをぶつけて沈没。

「ヤッター!」

なんだか初めて立ったぐらいのよろこびです。 潮に流されていたのに重ねて、今のグーフィーのライディングで一気に(そんなに進んだ?w)サンライズの目の前まできてしまいました。

このあたりは、波がまったくと言っていいほど割れないのに、うねうねぐしゃぐしゃしています。 しかもずいぶん浜が遠い・・・

野生の勘が、「やばい」と告げています。 浜に上がりましょう。

利用できない波をののしりながら浜へパドルします。 インサイドまできてようやくブレイクした波にテイクオフ。 

浜に上がり、延々巻き貝めざして歩いていきます。 歩いてみて気がついたのですが、すっかり両足がかじかんでしまっています。 右に見える海は、いつのまにかぐしゃぐしゃになっていました。 サイドオンショアが強くなってきたようです。 今日はもう帰りましょう。

海から離れ際におっさんは海に向かって言いました。

「ちばらくお別れね!」


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忍びテイクオフと猛烈ダンパー 53回目のサーフィン



先週体験したニセアップスンダウンスを求めて、またまた豊海へ向かおうとしています。 時計は3:30 夜露をぬぐおうとワイパーを動かすと、ひきのばされ、うすくなった水滴が瞬間的に凍りつきました。

「うわぁ 寒いはずだ」

海から上がったときのためのペットボトルのお湯で、窓の氷をを溶かします。

豊海には日の出前に到着です。 寒さ払いに買ってきた一合の酒パックをぐびぐびやりながら準備します。 今日は12月最初の日曜日。 もうここからは躊躇なくセミドライです。

上る朝日を見ながら片貝よりに入水。 今日はショート(ビルジョンソン)です。 よく割れているミドルにチャレンジするも、岸から見た以上にダンパーがきつく、うまく波に乗れません。 南へのサイドカレントが強く、あっというまに巻貝を超えて右側へ。 なにもできないまま、サンライズ九十九里がずいぶん大きくなったので、一度岸へ上がって元の位置へ戻ります。

ミドルはだめっぽいので、割れているんだか、いないんだか、ちょっとあやしいアウトへ出ることにしました。

セットが通り過ぎたところで沖へ出発。 ノードルフィンでらくらくゲティングアウトすると、インサイドとうってかわって、面ツルな世界が広がっていました。 まわりに誰もいないのをいいことに、「ウヒョー」と声もあがります。


しかしこれが危惧したとおりの割れない状況(単にポジションが悪いという見方もあるが・・・)。 まったくもって波をつかまえることができません。 Maxパドルを繰り返すこと十数回。 なんだか気持ち悪くなってきました。 すっぱいものがこみあげてきます。

「やばい 日本酒一合は多すぎた?」

もう二度とサーフィン前に日本酒は呑みません!


30分ほどでアウトをあきらめて、インサイドへ向かいます。 流れ着いた場所は巻貝のチョイ右。 ここで少し小さめの波を狙います。(大きいのはダンパーになる)

ようやくテイクオフに成功! しかし左足が完全にかじかんでしまっていて、まったく感覚がありません。 数回やってあきらめました。 一回休憩です。

ここのところの仕事の忙しさで、少々疲れがたまっています。 今日はあと1本いったら終わりにすることにしましょう。


休憩を終えて海を眺めると、ダンパーがきつくなっていました。 再度アウトへ挑戦です。 大分増えてきたラインナップに加わります。

波は腹。 セットで胸ぐらいあります。 この大きさは久しぶりです。 乗りたい〜〜

思いとは裏腹にまったく乗れません。 ブレイクするポイントが一定しないので、ポジショニングがむずかしく、

「ああ もっと沖か」
「うひゃあ もう少しだったのに・・・」

の繰り返しです。

今日はなんにもできないのか? 先週ニセアップスンダウンスを体験し、これからバンバン乗れるもんだと思っていたが、やっぱり乗れない日もあるのか・・・?

と、自分の浅はかさを呪い始めたころに、いいタイミングで波がやってきました。 5かきで波をつかまえます。

大きい波には何度もめくられた経験から、

「どうせパーリング」

とネガティブなイメージが脳裏をよこぎるのですが、右足をデッキパッドにきめたあとに、0.5秒の時間差で左足を前にすすっとひきこむ方法(ぼく的にはこれを「忍びテイクオフ」と呼んでいます)であっさりテイクオフ成功。 

「あら乗れちゃった 曲がんなきゃ」

と思いながら、つま先にぐぐっと加重。 右手で水面をふれ、近くにいた人をまくように斜面を滑り降りていきます。

「ひゃあっっほーー」

しかしボトムに降りきったあたりで、波は勢いを失い始めました。 パタンパタン 2回のパンピングであえなく沈没。

結局今日は、これが波に乗ったと呼べるたった一回のライディングでした。 1秒ですね。 1秒の快感です。


そのあとは、アウトはさらに割れなくなり、ミドルの超ダンパーになりました。 割れる音を聞いただけで、うんざりしてくるようなダンパーです。 おっかないです。


巻き込まれないように気をつけたのに、吸い込まれて叩きつけられたり、ドルフィンスルーでかわしたら、次の波がすぐにきててボードをまくりあげられ、デッキパッドで鼻とくちびるを容赦なくこすりあげられたりと、かなり痛めつけられました。

「もう今日はなにもできね」

そういって海から上がっていったのでした。

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超低速ニセアップスン 52回目のサーフィン



豊海
晴れ
ひざ セットもも
3ミリジャーフル→5ミリセミドライ

先週はノーサーフ・・・ 湘南は波が小さい・・・ 波 波 波 波〜〜
波を求めて九十九里は豊海にやってまいりました。



しかしここもひざしかありません。 それでも千葉のグッドコンディションはたぶんこの付近でしょう。 海から昇る太陽を見ながら準備します。



前回、スケパーでカメラをなくし意気消沈していたのですが、ふと寄ったハードオフで防水カメラを発見。 5250円と手ごろなお値段だったので、10分考えて購入しました。 見た目はとっても普通のデジカメなので、水に入れたらこわれそうでちょいと不安です。

塗装の完成したファンボードを浜辺でぱちり。 前回の反省をふまえて、撮影が終わったら車にしまっておきます。



11月の最終日曜日。 3ミリジャーフルを着るのも今日で最後でしょう。 はだしに水が少々冷たいです。

今日のテーマ
前後左右への加重を意識する。


前後の加重は、特にターンの際の後方への荷重移動のことです。 バックサイドのターンで、テールに加重できずノーズが半分沈みながら沈没することがよくあります。 特に今日みたいに波の小さいときは、ついつい前加重のままターンをしてしまい、ぶくぶくぶく・・・

反対にフロントサイドは以前の変な癖(過度な後ろ荷重ターンするため失速する)もなくなり、レールを入れてターンできるようになってきました。

横への加重は、やはりバックサイドがうまくできていません。 特に海に到着した直後のバックサイドのターンは、上半身だけ波側へ向いているのですが、下半身はなんの動きもないのでレールが入らず、そのまま波側へ倒れてしまいます。

スケボーではうまくできているのになぜでしょう?

「ひざを曲げて低い姿勢で! スケボーのように」

口に出しながらテイクオフします。

とろい波でショルダーも短いのですが、うまくキレメをつきました。 ボードの上に立った時に、まだ割れていない波が左側にあります。

左にターンします。 なんだかそのままトップへ。 トップでゆるゆるターンして、再度波を降りていきます。 メローな波なので、実にゆったりしたターンでした。 

「スピード感ゼロだなぁ。 ああ よく考えたら、ひざの屈伸がまったくなかったなぁ。」

でも、波のトップ(途中ではなく)に戻りボトムへすべり降りたのは初めてのことでした。

2時間を過ぎて、体が冷えきってきたので休憩することにしました。 足首から下はかじかんでいます。 正直限界です。

ここで、足のかじかみがとれるまで休憩することにしました。 このままにすると、やばい気がします。 色もあやしげです。 念のため持ってきていたセミドライに着替えて、ビールを飲みながら足をさすります。 1時間かかって、ようやく元に戻りました。

2ラウンド目は、少し北よりに集まっているロングボーダーのさらに北に入水しました。 それにしてもセミドライは温かい。 さっきまでは修行でしたが、すっかりレジャーになりました^^

小波の中、テイクオフで波のボトムに降りきらないように、行く方向をしっかり見ることに注意しながら、数多いテイクオフをするように心がけます。 とにかく経験を重ねることが大切だと思うのです。 週一サーファーは、乗る数をいかに増やすかがテーマです。

ただし質も大切です。 波のキレメをうまくとらえないと、いつまでたってもまっすぐ岸にしか行けません。

経験を増やしたいのに、ビールのおかげでおしっこがしたくなってきました。 1時間でがまんできなくなり、ちょうどロータイドということもあり、昼休みにすることにしました。



3ラウンド目は、豊海の巻貝の前あたりに入りました。 波はロータイドを過ぎても、あまりかわりなく、ひざ セットももです。

もう何度テイクオフしたことでしょう。 この繰り返しのおかげで、今日はずいぶんボードを動かせるようになってきました。 今までパンピングは、ノーズの上下だけでしたが、なんだか今日は、前方にボードを「ぬるっ」と動かすようにしています。

なかなか波から抜けられず、ほとんど1ターンでつぶされ、たまに波に戻っても、そこでスープになりぐしゃぐしゃ、はたまた波に戻ってそのまま裏にいってしまったりでした。


そんな中、ついにそのときがきたのです。 レギュラーの波でした。 右をぐっとにらんでパドル。 波をつかまえたので、上半身を起こし、すすっと足を前にひきこみます。 波を降りきる寸前でターンを始められました。

波に戻ってボードの向きを変え、ひざを曲げボトムで波のパワーを受けとめます。 いつもならここまでですが、今はまだ降りるフェースがあります。

そのまますべり降りていきながら、つま先に加重して右にターンさせていくと、なだらかな波の丘が近づいてきます。 「うりゃあっ」と伸び上がり、ボードを波のトップへひきあげます。

トップでターンしてふたたびボトムへ。 滑り降りたパワーをボードに押しつけるようにして、またまた「うりゃあっ」と伸び上がり、ボードを波のトップへひきあげました。

トップでターンして波を降りたところで、フェースがなくなり終了。 これってアップスンダウンスじゃん?! まあ加速できてないし、スピードめちゃおそいから、超低速ニセアップスンって感じだけど。 ヤッター!

サーフィンを始めてから1年と2ヶ月。 ようやくニセアップスンを体験することができました。 冬の間にこれを体得して、春のサーフィン検定4級合格をめざします。



このあと太陽が西へ沈もうとするまで、海を満喫したのでした。

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魔法の時間 50回目のサーフィン @豊海



豊海
晴れ
もも〜腰 セット腹
3ミリ ジャーフル

先週日曜日、久しぶりに九十九里は豊海に行ってまいりました。 風はありませんが、まとまりのない小さな波がいくつもよせています。



今日はNewボードです。 先週鵠沼からの帰りに、大庭のブックオフに寄って見つけた、Bill Johnsonsのショートボードです。 スペックは、6'5×19 3/4×2 15/16です。 このサイズにした理由は・・・
  • テイクオフを早くして、乗る回数を増やしたい
  • 余裕のあるサイズで、ライディングの基礎を固めたい
  • 来るべき冬の重装備に耐える浮力がほしい


以前、「自分でボードをつくる」と言いましたが、ファンボの修理をしただけで、正直挫折しました。 あれは、近所に誰も住んでいないっていうか、となりの家まで50mぐらい離れていないと作業できないんじゃないかと・・・ ちょっとサンディングをしただけでそう思いました。 いつか、田舎に引っ越すことがあったら、作ってみたいと思います。

自作を断念して、中古ボードさがしをしていました。 長さと厚みと幅ももそこそこあるものをさがしていて、ぴったりのものに出会えたのです。 フィンがクワッドというのが、求めていたベーシック路線から、少しはずれていますが、まあそこは目をつぶりました。 



フィンは、欲しかったフューチャーです。 ボトムは、シングル〜ダブル〜VEEに見えます。 テールはスワローの変形です。 

準備を終え、浜に行ってどこに入るか海を見渡します。 う〜ん あんまりよくないねぇ 左を見る限り、まったくよさそうもないので、右へ向かって歩き出します。

300mほど歩くと、なんとなくよさげなところがあったので、ここに入水しました。

初めてのボードは、前後のバランスをとるポイントをつかむのに少々時間がかかります。 思ったより後ろだったり、前だったり・・・

まとまりなく、いくつも押し寄せる波から、いけそうなものを厳選してテイクオフ。 レギュラーで、しょっぱなからいい感じに乗れました。 これは今日は、きっと大きな進展があるよ^^


その後1時間半ほど、乗れてるような、そうでもないような時間が過ぎていきました。 ウェットの中に水を入れるのが嫌な季節になってきたので、一度おしっこ休憩です。

トイレから戻ってきて、コンクリートの段々にすわり、海を眺めます。 さっきから気になっていたのですが、アウトも乗れそうになっています。 まとまりのないインサイドよりよさそうです。 アウトに出てみましょう。

けっこう沖に見えたのですが、うまくカレントに乗ったのか、苦労することなくアウトで割れている手前まできました。 しかし、ここまできてみてわかったのですが、波は割れてもすぐにうねりに戻っていたのです。

「う〜む 戻ろう」

アウトをあきらめて、北へのサイドカレントに流されながら、インサイドへ戻ります。

ミドルまで戻ったところで、「なぜここに集中する?」というぐらいサーファーが集中している場所のはじに到達しました。 ここは波がよいのでしょうか? 1本ショートライドします。

しかしここは人が多い割には、波が右から左から斜めに交差して、あまり居心地のいい場所とは思えません。 一度浜へ上がることにします。

浜に上がって海を見ると、左のほうがよさそうに見えるので、大集団の左側に入ることにしました。

ここはまとまりがないのは大差ないのですが、ぐしゃぐしゃしていません。 押し寄せる多くの波から、よりよいものを選択してトライします。 ですが超ショートライドです。 こんな波でも、横に走っている人は走っています。

そんな人たちを波の裏側から見送りながら、「今日はもう終わりにしよっかなぁ」という思いと、「この繰り返しの先に何かがある」という思いが交錯しています。


この海の状態に、あきらめたかのようにひきあげていく人が増えてきたのか、だんだん人が減ってきました。 「あきらめるのか? 俺はまだやるぞ」 逆にやる気が湧いてきたのと、さらに波をつかむタイミングがうまくなってきたのか、波に乗る頻度が多くなってきました。 よし、このままあと15分、11時までがんばるぞ〜 今日は用事があるので海を早退です。 


そんなことを思いながら波を追いかけていたとき、それは突然やってきました。 海面が急に滑らかになったのです。 面ツルです。 小さな波が幾重にも押し寄せていたのが、完全にきれいにまとまり、大きなひとつの波に変わったのです。

「なにが起きた?」

軽いおどろきの中、テイクオフ。 レギュラーの波なので右をにらみます。 波を斜めに降りていきます。 今日一番のロングライド!

沖へ戻りながらせまってくる波を乗り越えていくと、ザバザバザバザバときれいに割れてくるカールが近づいてきます。 この音、久しぶりに聞いたなぁ。

次はグーフィーです。 行くべき先である左の波をにらんでテイクオフ。 乗っているときに、自分がどんな状態になっているのか、正直いまいちわかっていないのですが、ショートボードによるグーフィーの波で、自分史上最長に乗れました。

半径50m以内に誰もいないおかげで、このすばらしい波を完全に独り占めです。

ワイプアウトすると、息も切れいてけっこうつらいのですが、こんないい波に乗れる機会はそうそうありません。 乗れるときに乗りまくるしかありません。

「むさぼれ〜」

必死にパドルして沖に戻ります。 沖に到着したら、ボードにまたがって全力で体力回復につとめます。 腕をだらんとたらして、深い呼吸で波がぎりぎりにくるまで微動だにしません。 
もう動かないと間に合わない・・・

ノーズを岸に振ってボードに腹ばいになります。 テールが持ち上げられたら全力でパドル。

「あらよっ ヤッホー」



魔法の時間は10分間ほどだったでしょうか。 波はやがて大きく、そしてつながり始めました。

岸に上がり、大きく北へ流されていた分を歩いて戻ります。 またぐしゃぐしゃになってしまった海を見ながら、

「一日中あんないい波だったら、もう少し早くうまくなれるんだろうなぁ」

と思うのでした。

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