キレッキレの波に前を行くふたりの話
JUGEMテーマ:おっさんサーファー
早く来い来い土曜日な金曜日。いつから波は上がるのだろうと、波情報をチェック。しかし夕方の最後の情報まで、銅像前でセットひざでした。こんなんで明日、波は上がるのだろうか? 心配しつつ5時に目覚ましをセットして眠りについたのです。
翌朝
最近、夜に一度目を覚ますと、なかなか眠りにつくことができず、ああ これが老化というものかと感じております。今日もそんな夜でしたが、目覚ましで起こされたのは間違いなく、寝れない寝れないと言っても、なんだかんだ寝ているようです。
横になったまま波情報をチェック。銅像前で胸セット肩 45点ついています。It's a Shonan magic! 目覚めはパッチリ、しかし心とは裏腹になんだか重い体をのろのろと引き起こして寝室を出ました。
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なんとなく涼しいので、ロングジョンに長袖タッパーをまとい、ボードはもちろんショートラウンドです。いつものように湘洋中の歩道橋から波をチェック。大きな東寄りのうねりが入ってきていて、どこでもできそうです。湘洋中前の左が良さそうなのでそこへ向かいます。
インサイドのブレイクに少々手をやきながらもゲッティングアウト。多過ぎず少な過ぎずの波数と、ちょっと速めな波に手こずりながらも時折現れるキレッキレの波で、口笛や歓声が海の上に響いていました。
東寄りの波なので、基本レフト狙いになります。沖からフェイスが暗めな波がやってきました。これはいけるやつです。波に合わせてパドル開始。やがて波とシンクロ。速い波に負けないよう左のレールを押し込むようにして立ち上がり(レギュラーではこれができない)、波の高い位置をキープしたままテイクオフに成功しました。
しかしほんの少し進んだところでテイクオフしかけたサーファーに進路を阻まれます。ぼくを発見した彼は慌てたのか滑るようにワイプアウト。ボードは彼の前方に押し出されます。
あらあらとこちらも慌てて右にターン。しかし時すでに遅く、流れた彼のボードのボトムにぼくのボードのレールがトントンと2度ヒット。逃げきれないと判断して、逆に彼と彼のボードの向こう側へダイブしました。
波に巻かれて流され、浮かび上がったところで、彼の声。ただ、波の音で何を言っているのかわかりません。ぼくはショートラウンドが心配で周りを見渡します。インサイド側に発見したので足をボードの反対の方へ蹴りこみ、ボードを手繰り寄せました。
すかさず左のレールを確認。なんともありません。さすがエポキシ! なんともないので、頭に昇りかけた血も下がり、彼の方に向き直り向こうの安否をたずねます。
「大丈夫?」
「大丈夫です 板は大丈夫ですか?」
「うん 大丈夫大丈夫」
お互いの無事を確認して沖に戻ります。
サイドカレントに流されること小一時間。波のキレは更に良くなってきたのに比例するかのように、人も多くなってきたようです。
セットが入ってきました。ひとつ目の頂点の向こう側に、もう少し大きいと思われる波が見え隠れしています。あれだ ひとつ目をやり過ごします。全てを現したふたつ目の波は、狙い通りひとつ目の波より大きく、またゆるやかな右肩下がりのキレそうな波です。
3mほど沖へ移動して反転。肘を立てて全力パドル開始です。
持ち上げられ押し出されるようにテイクオフ。左斜め下に滑空。崩れる波が視界の左隅で沸騰しています。ゆるやかなボトムターンでその白い絨毯の先にある斜面にたどり着くと、待っていたのは一人のサーファーでした。
その人は見るからにうまそうな人で、その斜面を上に下にパシパシ音を立てながら進んでいます。
「ホイホイッ!」
なかなかヘイとは言えず、ホイだけど語気は少し強めなのは、さっきのこともあるのと、いい波だったというのもあったのかもしれません。しかしその人は構うことなくターンを繰り返していきます。ぼくはその後ろを棒立ちで追走。
やがて彼の幸せそうな背中を見ながら海中に没していったのでした。
インサイドのブレイクに少々手をやきながらもゲッティングアウト。多過ぎず少な過ぎずの波数と、ちょっと速めな波に手こずりながらも時折現れるキレッキレの波で、口笛や歓声が海の上に響いていました。
東寄りの波なので、基本レフト狙いになります。沖からフェイスが暗めな波がやってきました。これはいけるやつです。波に合わせてパドル開始。やがて波とシンクロ。速い波に負けないよう左のレールを押し込むようにして立ち上がり(レギュラーではこれができない)、波の高い位置をキープしたままテイクオフに成功しました。
しかしほんの少し進んだところでテイクオフしかけたサーファーに進路を阻まれます。ぼくを発見した彼は慌てたのか滑るようにワイプアウト。ボードは彼の前方に押し出されます。
あらあらとこちらも慌てて右にターン。しかし時すでに遅く、流れた彼のボードのボトムにぼくのボードのレールがトントンと2度ヒット。逃げきれないと判断して、逆に彼と彼のボードの向こう側へダイブしました。
波に巻かれて流され、浮かび上がったところで、彼の声。ただ、波の音で何を言っているのかわかりません。ぼくはショートラウンドが心配で周りを見渡します。インサイド側に発見したので足をボードの反対の方へ蹴りこみ、ボードを手繰り寄せました。
すかさず左のレールを確認。なんともありません。さすがエポキシ! なんともないので、頭に昇りかけた血も下がり、彼の方に向き直り向こうの安否をたずねます。
「大丈夫?」
「大丈夫です 板は大丈夫ですか?」
「うん 大丈夫大丈夫」
お互いの無事を確認して沖に戻ります。
サイドカレントに流されること小一時間。波のキレは更に良くなってきたのに比例するかのように、人も多くなってきたようです。
セットが入ってきました。ひとつ目の頂点の向こう側に、もう少し大きいと思われる波が見え隠れしています。あれだ ひとつ目をやり過ごします。全てを現したふたつ目の波は、狙い通りひとつ目の波より大きく、またゆるやかな右肩下がりのキレそうな波です。
3mほど沖へ移動して反転。肘を立てて全力パドル開始です。
持ち上げられ押し出されるようにテイクオフ。左斜め下に滑空。崩れる波が視界の左隅で沸騰しています。ゆるやかなボトムターンでその白い絨毯の先にある斜面にたどり着くと、待っていたのは一人のサーファーでした。
その人は見るからにうまそうな人で、その斜面を上に下にパシパシ音を立てながら進んでいます。
「ホイホイッ!」
なかなかヘイとは言えず、ホイだけど語気は少し強めなのは、さっきのこともあるのと、いい波だったというのもあったのかもしれません。しかしその人は構うことなくターンを繰り返していきます。ぼくはその後ろを棒立ちで追走。
やがて彼の幸せそうな背中を見ながら海中に没していったのでした。
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- 2019.06.11 Tuesday
- 湘洋中前
- 06:54
- comments(4)
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- by 46サーフ
ま、怪我がなくて良かったです。