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離岸流(リップカレント)について、もう一度勉強するべきなのかもしれません 海上保安庁によるリガン竜のページ

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ダンパーに殺される その2 17回目のサーフィン@片貝中央



片貝中央でファンボードの練習をしていたときの話の続きです。 

テイクオフしてボトムへすべり(たいした高低差はなし)、左に軽くターンしました。 いつもなら波に追い付かれて沈んでしまうのですが、このときは無意識に右のレールを沈めたのです。 すると、ボードは追い付いてきた波に押されて加速しました。 

おおっ! これは?

そのまま、また無意識に左のレールを入れて波に戻ります。 そしてまた右のレールを入れる。

これを、きゅっきゅっと何度も繰り返しながら進んでいきました。 これはもしやごく小規模なアップスンダウンでは? こうしようと思ってやったわけではありません。 アップスンダウンのイメージトレーニングはよく行いますが、体の動きは少し違います。

でも、波に戻ってまたそのパワーを受けて進む感覚は、とても気持ちのいいものでした。 残念ながらこの現象は、その後一度も成功しませんでした。 感覚を忘れないうちに、自分のものにしたいですね。


ファンボードに乗り換えてもうすぐ3時間。 もう3時半です。 そろそろ終わりにしよう。 最後に一回、ミドルできれいに割れている、グーフィーの波に挑戦して終わりにしよう。 そう決めて沖へ向かいました。

ゲットしてボードにまたがります。 回りには誰もいません。 50m以上離れたところに、ロングの人が一人だけいます。 片貝中央にいるサーファーはぼくとその人の二人だけです。 うねりが遠くから、幾重にも音もなく、近づいては通りすぎていきます。

海岸には海をバックに写真を撮る家族連れが見えます。 待ってな、もうすぐ決めてやるから。

真正面からくる、ピークが少し右にある波が狙い目です。 塩にやられてすっかり傷んだ目を細めて沖を睨みます。

しばらく待ってもまったく割れそうな波が来ません。 なんでだ? もしやと思って岸の方を振りかえると、ずいぶん先で割れています。 いつのまにか沖に流されていました。 まずい・・・

しかも南にも流されていて、もう少しでテトラに重なりそうです。 このままだとテトラに叩きつけられて、海の藻屑になるのは間違いなさそうです。 テトラを避けるように、北よりの岸へ向けてパドルを開始しました。

なかなか岸は近づきません。 波に戻してもらおうと沖を振り返りますが、小さなうねりがくるだけです。 セットこ〜い! ヘルプミー!



腕と肩が疲労してきましたが、ここで前進をやめると、また沖に流されてしまいます。 そんなときは必殺技の平泳ぎゲッティングアウトです。 岸に戻るからゲッティングアウトではないのですがまあよしとしましょう。 とにかくボードに上半身をあずけ、平泳ぎの足で岸へ向かいます。

午前中3時間、午後ももうすぐ3時間。 すでに疲労は足にもきているうえに、波に巻かれたときにフィンが直撃した右ももが痛くて、平泳ぎもきびしい状況です。 とりあえず現在の位置をキープさえできれば御の字です。

腕と肩がリフレッシュされたので、再度ボードにのりパドルを始めます。 テトラが左斜め10mあたりに近づいてきました。 そろそろ波が割れるあたりに着くはずです。 そう思って沖を振り返ったぼくに、波が近づいていました。

ぐわーっと持ち上げられてバランスを崩されながら、岸よりに流されます。 沖からは次の波が近づいていました。 今きたやつよりでかい波です。 岸に流された分だけ、確実にぼくの手前でブレイクしそうです。 どうする? バランスの崩れた姿勢を直しながら考えました。

その波はもう眼前に広がりつつあります。 すぐにリップが白くざわざわし始めました。 もうだめだ ・・・ そう思いながら、なかばあきらめぎみに岸へパドルを開始した途端、波はボードのテールをまくりあげて、巻き寿司を作るかのごとく、ぼくとボードを押し潰していきました。

巨人の掌でこねられるパンのようにもみくだされながら、息を止めて波が通りすぎていくのを待ちます。 数秒後に体の揺れが止まったときは、右半身が下になっていました。 あわてて左手で空気を探します。 手首だけが空気に触れることができました。

左手首の空気の感触めがけて、首をつき出します。 生きて海上に帰ってこれました。 鼻の奥はおろか、なかば気管にまで入り込んでいた海水を吐き出します。

ゲーホッ ゲーホッ

死ぬっつうの ・・・

まわりを見渡すと、テトラを越えてすっかりインサイドまで運ばれていました。 海岸の家族連れは、沖で沈み、波打ち際にいきなり浮かび上がったぼくのマジックショーに満足してくれただろうか? 残りのHP3をふりしぼり、小波で軽くライディング。 「これがサーフィンだよ」と、ボードから降りながら海岸を見ると、片貝の砂浜にはもう誰もいませんでした。


今日得たこと
波は自分に合ったものを選ぼう



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