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楽しいレジャーが、悲しいことにならないように・・・
離岸流(リップカレント)について、もう一度勉強するべきなのかもしれません 海上保安庁によるリガン竜のページ

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初めての茨城 41回目のサーフィン @波崎



波崎
晴れ
ひざ〜もも セット腰
スプリング

お盆のしめを初茨城で行おうと、銚子に向かっています。 下道で実に150キロ。 途中コンビニに3回もよりました。 銚子に近づくにつれて現れる風力発電の巨大な風車群に、なんだか胸騒ぎのような違和感を覚えるのは、ぼくだけでしょうか? あんなでかいものが、いくつもならんで動いているのは正直不気味です。 

利根川を越えて茨城県にエントリーです。 ここから北へ上がっていく海岸線に、いくつものポイントがあるらしいので、すいているポイントに入る予定です。

はじめについたのは波崎海水浴場でした。 メジャーなポイントです。 ただし今日の波情報だと、すね〜ひざ。 有料駐車場なのもあわせて、とりあえずスルーします。

少し走ると、車を停められる場所を発見したので、ここで波チェックをすることにしましょう。 砂の丘を越えると、目の前に大きく鹿島灘が広がっていました。 右に見える波崎海水浴場のあたりは、多くのサーファーが見えます。 



「こんなにもいるんだ・・・」

茨城はすいていると思っていたので、じゃっかんがっかり感が漂います。 ただ、目の前はほとんどいません。 そのかわり、波は今ひとつにみえます。

左は、はるか遠くまで無人に見えます。 途中、シークレットないいポイントもあるのかもしれませんが、あえてさがしにいかなくても良い気がします。 ここに入水しましょう!


準備をして丘を超え、浜に降り立つと無数のこぶし大の貝殻がころがっていました。 さすが茨城、スケールが違うぜ。 

波崎海水浴場から続くサーファーの群れが、すこしづつ少なくなって消える、最後の点がここです。 波はひざ セットももぐらいです。 水が冷たくて、スプリングで正解です。

それにしてもなんという透明度でしょう。 見えすぎて怖いぐらいです。 

潮はかなりひいていて、軽いショアブレイク。 一抹の不安がよぎります。 この不安は的中し、海に入って1時間たちますが、いまだボードの上に立つことができません。 前回の中里の乗れない朝から、都合2時間なにもできていないことになります。

「タブレット全然だめじゃん!」(いやタブレットのせいじゃない・・・)

みんなもだめだよね? という気持ちで20mぐらいの間隔でぽつぽついる、まわりのサーファーを観察してみると、苦労はしていますが5回に1回ぐらいは乗っています。

なんだかサーフィンが嫌いになってきました。 おまけに乗り損ねたときに波に押されたボードが右ひざを折る方向に直撃。 激痛にしばらく動けなくなりました。 帰りたくすらなってきました。

「とりあえずファンボに乗り換えよう」

そう思うのですが、奥行きのある浜を横断し、砂丘を越えて車に戻ることが、妙におっくうで実行にうつせません。

神栖の何本も並んだ風車が近くなってきました。 だいぶ北に流されたようです。 しばらくすると、となりに若いカップルが入ってきました。 男性が波のタイミングにあわせてボードを押し、女の子はよろよろとした感じで立ち上がっています。 

やばい・・・ むしろあの子より乗れてない(汗) 情けなくなってきました。 

さらに北へ流されていったことも手伝って、浅瀬を歩いて元の位置へ戻ります。 ここで、気分を一新。 こんな日は、愚直に視線の高いテイクオフの練習をしよう!

今日のテーマ
視線の高いテイクオフ


テイクオフする際に、ノーズの先を見てしまわないように、別の目標を定めます。 浜辺にいる若いお姉ちゃんです。 姉ちゃんテイクオフです。

姉ちゃんテイクオフを始めたとたんに、ボードの上に立てるようになってきました。 ひたすらこれをくりかえします。 まわりはほぼ無人です。 海水浴場側は、100m先にサーファーがいますが、北側は誰も見えません。

下がまわりを見渡した動画です。 誰もいません。 どうしても海の中から見る風景を撮影したくて、安い防水カメラを買いました。 ちょっと色味がよくないのでちょっと残念なのですが、値段から考えればこんなものでしょう。 



近くの風車がものすごい勢いで回っています。 南風がだいぶ強くなってきたようです。

安定してテイクオフできるようになったので、今度は左右行くべき方向を見ながらテイクオフすることにしました。 こんなこと、今までもやってきたつもりでしたが、波の斜面を横から見るこの風景は、初めて見るものです。 今までは見てるようで見てなかったのでしょうか? なんだか、この斜面にすっと乗り出せるように思えます。

行きたい方向を見ながらのテイクオフのあとに、それぞれの方向へのターンを練習しました。 グーフィー方向は、2日前の中里での動画でわかった、開けていない左肩を注意してターンします。 

ついつい横目でみてしまい、肩が閉じてしまっていたのですが、顔ごと向けるのを意識すると、うまくターンできます。 何度か繰り返しているうちに、波に戻ったときに(スープなんだけど)、波に当たった反動でボードを返せそうな気がしてきました。

これはおもしろそう・・・

波に当て込む練習っぽい感じです。 右にボードを振るのは得意なんで、なんだか簡単にできそうな気がします。 よし、これを重点的にトレーニングだ!

今日のテーマ その2
グーフィーのボトムターンから波に当て込む(風)


波が大分よくなってきて、横にも走れそうな感じになってきました。 朝、あれほどいやになったのが嘘のように波に乗れます。 乗り放題です。 茨城万歳です。 移住するならここかも? とさえ感じられてきました。



グーフィー方向は調子よくターンできてきたのですが、レギュラー方向がうまくいきません。 ひざを伸ばしながら蹴りだしてボードの向きを変えてしまい、そのあとが続きません。 スケボーでは、ひざを曲げて腰を入れたターンができるのになぜでしょう? これをなんとかしなければ、先へは進めません!

今日のテーマ その3
ひざを曲げて腰を入れたレギュラーボトムターン♪


さて、いろいろ増えてくる今日のテーマをこなしつつ、すでに12時。 海に入って3時間がたちました。 ここで休憩をいれるか、このままもう1時間ほど入るか、それとも遠いんでこれでおしまいにするという選択も考えられます。

休憩という選択肢は早々に除外されました。 歩いてゲットできるので、ほとんど疲れを感じていないんです。 強いて言えばのどが渇いてきました。 水がきれいなんで、飲んでもいいんじゃないかって錯覚してしまいます。 海で漂流した人は、のどの渇きに耐えられなくなり、海水を飲んで死んでしまうとか・・・

せっかくきたんで、あと1時間ぐらい茨城の海を満喫しましょう。 

サーフィンを始めて10か月。 初めて、ウィンドサーフィンといっしょになりました。 そもそもウィンドサーフィン自体を見るのが初めてみたいなものです。 今日は風が強く、ウィンドサーフィンにはエクセレントコンディションなんでしょう。 ものすごいスピードで走っています。 つうか結構近くを通るのでちょっと怖い(^_^;)



だだっ広い砂浜では、4輪バギーが爆走しています。 海の上にはウィンドサーフィンだけでなく水上バイクもいます。 もうアウトドアレジャーなんでもこいやって感じです。

近くに、朝方練習していたカップルが戻ってきました。 

「どうだい? 俺のボトムターンを見ておくれ。 さっきまでとは大分違うだろ? 」

さっきまでは、「年寄りの冷や水でサーフィンを始めてしまったばかりのおっさん」でしたが、今は「さすがプレセボタブレット、おっさんでもいけるね♪」ぐらいにはなっています。


そうこうしているうちに4時間が過ぎました。 もう行き着くところまで行ってみようという感じになってきました。



今まで何人もの人がとなりにやってきては去っていきました。 みな、それほどうまくはなかったような・・・ それはそうです。 うまい人はもっと海水浴場よりにいます。

今は10代後半の少年がとなりにいます。 なんだか一緒に海に来てふたりで波乗りをしているような気持ちになってきました。

「いい波来たよ おじさんは次ぎのに乗るから行きな」
「はい」

心の中で会話します。

「おじさんはもう疲れたから、そろそろ帰るよ」
「ぼくは、もう少しやっていきます さようなら」

ようやく海から上がったときは、入ってから5時間40分たっていました。


今日使ったカメラはこれ

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夏 サーフバカンス 39と40回目サーフィン @中里海岸


中里
晴れ
ひざ セットもも
ラシュガード サーフパンツ


お盆です。 今日は中里海岸に泊まりでやってきました。 お盆ですが人が少ない。 3日前の日曜日はそれなりに混んでいましたが、今日はがらがらです。 サーファーはぽつぽつと点在しているだけです。

すいているので、海水浴エリアのすぐ横に入水。 海水浴客にかっこいいところを見せようと思ったのですが、潮が引いていてショアブレイクなのと、3日前のタブレットの感覚が残っているせいか、パーリングばかり。

30分ほどしてボードに慣れてきたのと、テイクオフ直後は後ろ足加重にすることでノーズが突き刺さるのを防止して、なんとか乗れてきました。

1時間ほどして早くも休憩。 缶ビールをごくり。 夏だぜ。

ショートボードに乗り換えます。 今日はBicです。 タブレットは熱に弱いので、使わない時間においておくのは、やばいかな? との配慮なのですが、そういう意味ではファンボードもエポキシだ・・・


今日はショートボードのライディング動画があります。 波はひざだし、めっちゃショートライドで恥ずかしいんですけどね。 まずはレギュラー方向へ行こうとしています。



続いてグーフィー方向。 右ひざのしぼりこみはいい感じですが、左肩を開けていません(汗)





「波がくずれてから曲がってんじゃん!」

とかいう突っ込みはどうか勘弁してください。 結構、打たれ弱いんで。



サーフパンツでやっていると、デッキパッドでひざがすれて痛くなってきました。 ぼくのテイクオフは上半身を起こしたら、尻をあげた反動で両足をひきこんできます。 この際の下半身側の支点がひざになり、テイクオフのたびに、ずるっ ずるっとひきずられます。

あまりに痛くなってきたので、足を出す方法を変えました。 上半身を起こした後、まず後ろ足である右足をデッキパッドにのせて、前足の左足を前に出す方法です。

以前の方法に比べて、ボードに立ち上がるまでに時間がじゃっかんかかるのですが、足位置が決まりやすいので、いつでもこれでいいのでは? しかも立ち上がる動作に変な力を使わないのでボードが安定しています。

夕方までのんびり波乗りを楽しみ、歩いていけるぐらい近いホテルにチェックインしました。 家族連れ、テニス合宿の学生たちと、かなりワイワイしているので、静かに食事をしたい人には向いていないと思いますが、料理はおいしいし、ボリュームたっぷりなので、海で思う存分遊ぶって人におすすめの宿です。



翌朝、ボードをかかえて歩いて海へ。 黄金色の海は、いい感じのうねりがきているのですが、ショアブレイクでまったく乗れません。 1時間筋トレしただけでした。 そんな中、波待ちするぼくの50mほど置きに、ぬめっとした体をくねらせて泳ぐ得体の知れない生き物。 ぐうぜんビデオにとれていました。



4回ほど水面に出てきますが、わかりやすいのは、17秒と24秒あたりですね。


今回泊まったホテルはこちら
料理がおいしいだけでなく、九十九里を一望できる、展望風呂も魅力です。 海まで歩いて5分。 外シャワーもあるので、サーファーにも安心です。


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夏 生き物天国 38回目のサーフィン @中里海岸



中里
晴れ
ひざ〜もも セット腰
ラシュガード サーフパンツ


お盆前の日曜日、日本中がこげて、甲府と高知で2日間連続40度オーバーの中、九十九里の中里海水浴場へ行ってきました。

なぜ中里か? お盆にホテルを予約できたのが、中里海水浴場の近くだったので、事前の偵察です。 教えてgooで、夏の中里海水浴場でサーフィンできるのか質問したのですが、1件の回答も得られなかったので、自分で見に来た次第です。

駐車場の感じは、ここより南にある一松海岸にそっくり。 右の駐車場に車をとめます。 海を見ると、海岸中央に幅80mぐらいでブイがつながれたロープが張ってあります。 その外側には遊泳禁止の旗が。 なるほど全然サーフィンOKです。

しかし、このだだっぴろい九十九里の浜に、こんなにも狭く海水浴場の仕切りって・・・ ちなみにまっさかりの時間の写真がこれです。



まるで湘南です。 反対に目を向けるとこれです。



この不自然さがわかっていただけるものと思います。

きれいなトイレで用をたした後、左の駐車場に移動してこちら側に入ることにしました。

そろそろクラゲも出てくるでしょうから、今日からクラゲよけの「SAFE SEA」というクリームを塗ります。 チンクイ虫にも効果があるそうです。


海水浴エリアの横から、けっこうな人数のサーファーがいますが、遠ざかるにつれて人は減り、100mもいけば無人です。 無人エリアに入水します。 今日はプレセボタブレットです。

念のためことわっておきますが、サーフィンの話は今回はこれで終わりです。 あとは海で出会った生き物の話です。 それぐらい波が悪かったんですよ(T_T)


水がとてもきれいで、胸ぐらいの深さでも底が見えます。 しかし今日は南風が強く吹いていて、波はまとまりなくぼよついています。 まったくいい感じに乗れない上に、油断していると、どんどん北へ流されていきます。


海水浴場のひとごみがだいぶ小さくなったので、浜に上がって歩いて戻ることにしました。 歩いているとなにやら右足のすねに痛みが。 見てみると、アブが足に吸い付いて、ぎゅっとなっています。 

げっ!

あわてて払い落とします。 砂浜に落ちたアブは、「んお〜 なんだよぉ」といった風に顔をくるくる動かしているので、急いで砂をかけて埋めてやりました。 

「俺の血をすうからにはそれなりのリスクは背負ってもらわないとな・・・」

「SAFE SEA」は、クラゲからは身を守ってくれるようですが、アブには効き目がないようですね。 (すぐに血を絞り出したのですが、1週間たった今でもまだ痒いです(泣))



海水浴場よりに戻って海に入り、ひざぐらいの深さを歩いているときです、海の底を平たいものが移動しているのが見えました。 
「うぉっ! あれはエイ!」

30センチぐらいの小さなエイでした。 エイって、やばいんじゃなかったっけ・・・? 

ここから先はこわくて、できる限り歩かないようにしていました。 あの、踏み出した足の下で、「ぎゅっぎゅっ」と身をよじらすように動くなにかの生き物を感じるたびに、ぶざまなぐらいにあわててボードに飛びつきます。

しかし、波待ちでボードにまたがっていても安心できないのでした。 クラゲです。 ぼくのすぐ横をぷかぷか漂っています。 あっちいけ!

生き物ついでに言いますと、イセエビも見ました。 まあ、本当にイセエビかどうかはわかりませんが、そんなかたちのものが海底にいたんです。 

目を凝らしてみてやろうと、水に顔をつけて、目を見開いてみましたが、ぼんやりとしか見えない上に、ぼよつく波に流されるようにみえなくなってしまいました。 次はゴーグルを用意しよう。



家に帰って調べてみると、やはりエイはやばいらしいです。 なるべく歩かないほうがいいということと、歩くときは「すり足」で歩くといいそうです。  

今日使ったのはこれ

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夕闇サーフィン 37回目のサーフィン @鵠沼 マック前



鵠沼 マック前
くもり時々雨 一時豪雨
ひざ〜もも 
ラシュガード サーフパンツ


火曜日の早朝。 今日も小田原で仕事の前にちょっと寄り道して鵠沼で早朝サーフです。 波は小さいらしいので、今日もファンボードです。

真夏の熱気は日の出直前の今もまだ消えることなく漂い、ぼくはためらうことなくラシュガードとサーフパンツに着替えました。

サーフィンらしきことを始めて10ヶ月。 ついにウェットスーツを着ない日がやってきました。 

今日の波は、最近の小波より、ほんの少しサイズがあがってきているように感じますが、風でぽよついています。



海に入って1時間、特に猛烈にがんばったわけでもないのに、肩がまわらなくなってきました。 あと1時間、入っていられるというのに・・・ 仕事もあるので無理をせず、はじっこのインサイドで、テイクオフ練習でもしていよう。

ピークの集団の横で、なんとなく初心者っぽいひとたちに合流して波を待っていると、江ノ島の右の空が、とてつもない妖しさを帯びてきました。 

「絶対あそこ雨ふってるな・・・」

黒い雲はどんどんこちらにひろがってきて、ほどなく雨が降り出しました。 しかもものすごい強さです。 風でざわついて海面は、雨に叩かれて整えられています。

「こりゃすごいね^^;」

と両どなりのお兄ちゃんたちと話します。

と同時に波が大きくなってきました。 にわかに活気づく波乗り集団。




結局今朝は、海に入っただけって感じで鵠沼をあとにし、小田原へ向かいました。

そして仕事から解放された午後五時。 疲れきっているはずなのに、どこからか湧き上がってくるエネルギー^^ 西湘バイパスを下りた後の渋滞にへきえき。 太陽しずんじゃうよっ!


マックの横の駐車場に車を入れたのが6:10 7時ぐらいまではできるのかなぁ? いそいで濡れているラシュガードとサーフパンツに着替えます。

波の割れ具合と、人の混み具合を観察して、白フェンス左のピークに入ることにしました。 あれ?なんだか海が変な色です。 麦茶みたいな色をしています。 引地川上流で豪雨が降ったのかもしれません。

そんな麦茶な海に入り、沖を目指します。 なんだか気分がよくて、パドルも軽快です。 7人ぐらいのラインナップに到着する直前にセットがきました。 みんな波をとらえて、岸へ滑っていきます。 パドルで彼らとすれ違うと、さらに沖からいいサイズの波がきました。

「よしこれ乗っちゃお」

とそのままUターンしてテイクオフにチャレンジ。 しかしまったくこげません。 そりゃそうだ。 ゲットしてきてそのまま波をつかむほどパワーもないし、そもそも仕事終わりで元気もなかったぁぁ(@_@)



落ち着こう・・・

落ち着いたものの、この場所はメンツ的にも波的にも、あまりいい感じではなさそうです。 「もう暗くなるよ これで終わりだよ」と、海が言っているような気がしてきました。 左右を見渡すと、江ノ島よりの隣がいい感じに波が割れているようです。 体力を無駄に使わないように歩いて移動します。



移動してきた場所は、はたから見ていた以上にいい波でした。 左右にキレイに割れています。 暗くなってきたせいか、人もだんだんと少なくなってきました。

時々、雨粒が頬に当たります。 西の空はほんのりとオレンジ色に染められ、富士山の山頂の部分だけ雲がなくぽっかり浮かび上がっています。

30mほど離れたところにいる少年は、その富士山を背負い、少しあごをあげて沖から来るであろう波をみつめています。 生きるために波に乗る動物のようです。

ぼくの前を、ビキニの女の人がゆっくりとパドルしていきます。 時間も、ゆっくりと流れていきます。 来てよかった・・・ 早くここに移住しなければ。



7時を過ぎて、さらに暗さをましてきましたが、波はさらによい感じになってきました。 ひざ波ですが、セットは腰よりちょいあります。 左右に切れて人がいないなんて、こんなによい条件の湘南は経験したことがありません。 波を横に乗れそうな予感がします。 ていうか、これで横に乗れなかったら今までの10ヶ月はなんだったんでしょう?

ファーストターンを早く

このことだけに集中しました。 テイクオフ自体は非常に容易な波です。 乗ったらすぐターンです。

波がきました。 もう暗くて大きさがわかりづらいので、西の空のシルエットになる部分で大きさを判断します。 これはいける。

波にあわせてパドルします。 レギュラーです。 持ち上げられて3かきほどで滑り出しました。

手をついて上半身を起こします。 間髪いれずにお尻をもちあげ、反動で足を前に引き込みます。 引き込む時点で意識は右にターンを始めています。

斜めにすべり降りる。 視界の右すみには、まだくずれていない波が続いています。 

「やった!」

ファンボードでは、相当久しぶりに波を横に乗れました。 あいかわらず波のボトム付近で、バタバタもがいている感じで動いていますが、確かに横に乗れています。

波打ち際に、ボードをかかえて帰ろうとしている人が振り返ってぼくを見ています。 

「さようなら また今度!」



真っ暗でなんにも見えなくなるまで海に入っていました。 もう誰もいません。 海に入っているときは、ぼくの年齢は実年齢マイナス30ですね。

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湘南前乗りパラダイス 36回目サーフィン @鵠沼マック前



鵠沼 マック前
晴れ
ひざ
スプリング

先週の日曜日。
今日も早朝サーフです。 このところの疲れがたまっていたせいか、2時45分に目覚ましに起こされた時はおろか、車を出してしばらくするまで、「たりぃなぁ 今日はやめとこっかなぁ」と思っていました。 でもこうして生ぬるい湘南の水を手でかいていると、「ああ やっぱりきてよかったなぁ」と思います。 

水もなんだかきれいで、言い過ぎてしまえば沖縄♪ 
行ったことないけど・・・


先週と同じように銅像まん前の右となりのピークに入っています。 まだ5時前。 波はひざで、ラインナップは横一列です。

ほどなくしてレギュラーの波を迎えたときのことです。 よいせ、よいせとパドルして、テイクオフに成功すると、続いてぼくの右側のお兄ちゃんがテイクオフしたんです。

「おいおい前乗りだよ」

しかし、お兄ちゃんはまったく気づく気配を見せず、自分のライディングに集中しています。

「俺、そっちに行きたいんだよなぁ・・・」

と思いながら、彼の横をだまってついていきます。 なんだかずいぶん余裕があるのが不思議です。

そもそも今まで前のりをしてしまうことはあっても、されることはありませんでした。 ようやく前乗りされるぐらいのポジションで乗れるようになったのでしょうか? といってもひざ波ですが・・・

すっかり波打ち際まで並走して、彼がワイプアウト。 行き場を失いぼくもワイプアウト。 そこでようやく彼が前乗りしていたことに気づきました。

「すいませんでした!」

びっくりしたように目をまるくしながら、あやまってきます。

「ああ だいじょぶ だいじょぶ」
「いや ほんとすいませんでした!」

そんなにあやまらなくても^^;

彼は決して悪気があったり、わざとやったわけではないでしょう。 ですが今日は前乗りしたことに気づいているのに、そのまま乗り続けている人が目に付きます。 軽く無法地帯です。



オレンジ色の太陽がのぼってくるころには、波も少し大きくなり、人もだんだん増えてきて、波待ちに縦の幅も出てきました。 沖から、ロング・MIX・ショート といった感じです。 ぼくは、ロングショートが混在している中間層のMIXエリアで、ボードにつかまりゆらゆらしています。

最も岸よりには、「この夏、サーフィン始めました」感満載の人たちも多くいます。


セットの一つ目の波は、ロングボーダーが持っていきます。 これをかわして、次の波にチャレンジします。 ショートボーダー郡にたどりつくころにテイクオフ。 

「は〜い 通りますよ〜」

人が多くて特になにもできず、そのまままっすぐ岸へ。

でもこの状態でもバンバン横へ走るスキンヘッダー君は、ふらふらテイクオフしてくる初心者をねこそぎなぎ倒していきます。(本当は、「あぶないよ〜」と、初めて立ちあがった赤ちゃんにやさしく手をそえるように、前乗ラーたちの突進をおさえていました)

一度(?)ぼくも彼に前乗りしてしまいました。 ショートボーダー郡を通り抜けたら、左から彼が走ってきていたのです。 気づいたぼくは人差し指と中指をシュッと立てながら、

「ごめんなさ〜い」

と言って右にターンしてプルアウト(本人はしたつもり)



さらに人は増えて、岸のほうを振り返ると、なんのすきまも無い感じになってきました。 たぶんロングボーダーたちからは、人の壁ができているように見えるでしょう。 波に乗ったはいいけど、ぶつかりそうになって飛び降りてる人もいます。

テイクオフするロングボーダーのじゃまにならないように、波が割れる方向を見定めて動くのですが、レギュラーなのにグーフィー方向へ行く人がいます。 しかしよく見ると、どうやら波のリップへ一度行ってからターンし、波なりの方向へ向かっているようです。 なるほど〜 でもこれじゃあどっちによければいいかわからない・・・

だもんで、前にいる人のかげに隠れちゃえば安心と、そそ〜と移動してかさなったりするのですが、その人がおもむろに反転して波に乗ろうとしたりします。

「ええっ こっからいくんか? もうロンボがのりかかっとるでぇ?」(謎の関西弁)

案の定、沖からきたロングボーダーの進路をふさぐようにして激突。 いやあ、今のはレールが、がっつり当たりましたねぇ。 大丈夫かなぁ?



さらに人が増えてきて、後ろを振り返ると、ちょっとうんざりしてくるほどです。 若いお兄ちゃんが二人、ぼくの前を通り過ぎながら、

「これがうわさの湘南の激混みか・・・ 平日はこんなでもないんだろ?」

と話しています。 



トライする波を決めて助走を始めます。 ぷかぷかうかぶ人たちを、軽く蛇行してよけながら、いちばんましなすきまにノーズを向けます。

波はグーフィー。 ぼくの左にラウンドノーザー、そのさらに左にショートボーダーがパドルしています。 波がおいついてきたのでフルパドル。 助走も生かしてあっさり波をつかまえてスタンドアップにも成功です。

ゆっくり左に旋回を始めてびっくり。 すぐ横で、まだランドノーザーとショートボーダーがパドルしていたのです。 あぶねーってば・・・



海水浴規制が始まる前に退散です。 今日も、周りを見る力とボードを飛ばさないトレーニングを十分にできたことに満足しながら、前乗りパラダイスをあとにしたのでした。

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