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楽しいレジャーが、悲しいことにならないように・・・
離岸流(リップカレント)について、もう一度勉強するべきなのかもしれません 海上保安庁によるリガン竜のページ

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Gの恐怖 46回目のサーフィン @スケパー前



スケパー前
晴れ
腰〜腹 セット胸
スプリング

台風19号のうねりが入っている?日曜の湘南スケパー前に行ってまいりました。 朝7時前に駐車場に到着。 今日はずいぶんのんびりこん。 気分は遅刻。 もう大勢のサーファーがいます。

なんでのんびり来たかといいますと、水曜日から下痢(以降、話が汚くなるのでGとします)になり、今日でなんと5日目。 こんな日にサーフィンしなくても? という気もしますが、いっこうに治る気配ないので、もしかしたら一生このままかもしれません。 「だったら海に行こう」となったわけです。

波は腹ぐらいで、きれいに割れています。 ヤッホーと、ショートでいきたいところですが、今日はのんびりファンボでいきましょう。

いろいろな意味で準備をすませ、ゆっくり歩いて浜へやってきました。 海にはおおぜいのサーファーがいますが、川の向こう側にくらべれば平和です。

お腹に当たる波におびえながら、歩いて沖をめざします。 あれれ? 思ったより波数多い? 次から次へとスープがきます。 ファンボなのでローリングスルーでそれらをかわしていきます。

「きつい・・・」

体力がまったくありません。 そりゃそうです。 5日もGしていれば、体力なんてあろうはずもありません。

それでもなんとかラインナップに到着。 ところがここから30分、まったく波をつかまえることができません。 もう少し岸よりに移動して、小波ねらいにしようかなぁ・・・ と思った瞬間にテイクオフ。 しかもけっこうロングライド♪

その後だんだん乗れてきたのですが、怖いのが波待ち。 ボードにまたがって待っているときに波にゆらされてバランスを崩すと、お尻の穴が拡がります。

「うわおっ」

今日のテーマ
ゆるまない下半身



グーフィーの波に乗ったときのことでした。 ラインナップはほぼ一列でしたが、ぽつりぽつりとじゃっかんインよりで待っている人がいます。 その人がぼくの行く先にいました。

「あぶない あぶない」

テイクオフして完全に立ち上がる前に、右のレールをつかんで左へぐぐぐと体重をかけます。 大きく向きを変えたボードの先には、まだくずれていないフェースが続いています。

気がつくと波の中腹の高さを維持したまま、横へ滑走していました。 今までこんな風になったことはありません。 スピードも出ています。

「これだ!」

初めての経験に少々頭を白くしながら滑走を続けていると、向こうから同じ波をレギュラーで乗っている人が近づいてくるのが見えました。

「や やばい・・・」

そう思って腰を上げた途端にワイプアウト。 う〜ん かっこわる〜



その後もグーフィー方向はそこそこいい感じに乗れるも、レギュラー方向はダメなことが多く、曲がろうとしても曲がらず、波側に落ちること数回。 たぶんレールをまったく入れられてないんでしょう。 もっと加重について意識しないとダメですね。

海面に、びった〜んと体を打ちつけて、キュンとお腹が痛くなりうずくまる。 ううう・・・ せまりくるGの発作 ううう・・・

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お化けセット 45回目のサーフィン @辻堂



辻堂
台風でどしゃぶり
頭 セット頭半
タッパー(ベスト) サーフパンツ 


台風18号が日本の直前まで迫った日曜日。 初めてとなる辻堂へ行ってまいりました。

朝5時。 どしゃぶりの辻堂海浜公園の駐車場には、数台の車しか停まっていません。

「よしよし すいてるすいてる♪」

駐車場に車を突っ込み、車の中でもぞもぞ準備。 今日はプレセボタブレットの浮力を押さえ込む自信がないので、Bicにしました。 Bicにした理由はもうひとつあり、10月6日にスケパー前で行われる、サーフィン検定を受けてみようと思っているのです。

その日がもし波がでかくても、ゲッティングアウトにてこずらないようにBicで行く予定なので、それまでタブレットはお留守番です。 タブレットでのドルフィンは、ひきつづき今後の課題ということで。


打ち続ける雨に目を細めながら、駐車場から歩道橋を歩いてわたります。 波チェックをしたと思われる人たちは、みななにか言いたげな顔をしてすれちがっていきます。

海岸に着きました。 初めまして辻堂! 辻堂という名前の響きに、硬派なものを感じ、今までなんとなく敬遠してきました。 今日の辻堂はまさにぼくのイメージどおりハードです。

インサイドは、幾重にもスープがおしよせ、浜によせてくる水にすら危険を感じます。 アウトでは頭オーバーの波が、強烈なオフショアにあおられながら、爆発するように砕けています。 ぼくにあの波のどこに乗れというのでしょう?


まあいってみましょう。


沖には誰も見えませんが、ゲットしようとしている人は二人ぐらい見えます。 ぼくもゲットしやすそうなところをみつけて海に入ります。

鵠沼にくらべて、海へと入る砂浜の角度が急で、砂質は極小粒の玉じゃりで、小田原の海岸を思わせます。

打ち寄せる波に足をとられながら進んでいくと、突然床をはずされたように首まで海に沈みました。

「うわっ 深っ!」

まだ5歩も進んでないのに、ここからこげとおっしゃるですか?

仕方なくボードの上にのりパドルを始めます。 二つ三つをプッシングスルーでやり過ごすと、それを許さないスープがもしゃもしゃ近づいてきました。 ここからはドルフィンです。

もぐってはこぎ、もぐってはこぎしているのですが、進む気配がありません。 ただ、西へ西へと流されていくだけです。 一回仕切り直しです。

岸に上がりあたりを見渡します。

「ええ! ここまでっ?」

300mほど東に、ビーサンを置いた場所が見えます。 こんな短時間で仕切り直しってどうなの? と思われるかもしれませんが、海に入っていたのはほんの2〜3分間ほどです。

ビーサンの方へ200mほど戻って、もう一度トライします。 歩ける浅瀬もたまにありますが、基本足はつきません。 先ほど同様、プッシングスルーでかわしきれなくなったらドルフィンスルーです。

1・2発はそれらしい形でドルフィンできますが、3回目ぐらいから怪しくなります。 4回 5回 ・ ・ ・

6回目 もう動けません。頭をふせてノーモーションでスープをむかえます。 ボードをめくられ、はじきとばされました。

「結構いいところまできたけどダメだぁ」

このままではゲットできない感が漂い始めました。 そうなると一度もボードの上に立てない日ということになってしまいます。 それはいやだ・・・


これ以上、沖へ出る力が残っていないので、再度仕切りなおしです。 岸へ戻るついでにミドルで割れている肩ぐらいの波に乗ってみることにしたのですが、立ったと同時にワイプアウト。 そのまま岸へ戻ります。



浜に上がると江ノ島の方の空で雷が光っていました。 

「やばいなぁ あぶないからもうやめようかなぁ」

遠くの雷をゲットできない理由にしようという思いが胸に浮かんできました。 

ふと沖を見ると、今まで気がつかなかったのですが、何人かラインナップしています。 

「うう〜 このまますごすごと帰れねぇ」

とりあえずもう一度ビーサンまで戻ることにしました。


ビーサンまで戻り、体力の回復を待つべく浜に座って海をながめます。 タイミングをみはからってセットを避けたいのですが、必ず一度はくらいそうです。 それさえこらえればなんとかなる・・・?

HPは完全回復していないのですが、気持ちがあがってきたので海へ入ります。 ももまでつかって、セットの通過を待ちます。

セットが通り過ぎたところで出発です。 さっきから何度もくりかえしてきたように、小さいスープはプッシングスルーで、大きいスープはドルフィンスルーでかわしていきます。 西へ西へと流されながら、少しずつですが沖へと出て行っています。 

大きく押し戻されながらもセットもやりすごし、気づいた時には小さなうねりだけの時間がやってきました。 もうここはアウトの入り口です。


ラインナップしているサーファーの背中が見えてきました。 あと30mほどです。 ただ、まだ油断できない位置です。 早いところラインナップまで行かなければ・・・

そう思ってパドルするのですが、肩の限界がやってきました。

「ううう こうなったら最後の手段・・・」

ボードから下半身を落として、平泳ぎゲットです。 かっこ悪いけど、みんな沖の方をみてるから大丈夫。 20けりほどで肩が回復してきたのでパドルにきりかえ、ラインナップに到着です。


無限にせまるスープのインサイドに、爆発するようなブレイクのミドルでしたが、アウトサイドは普段と変わりなく、うねりが通り過ぎるだけの静かな世界です。

ただ、そのうねりの大きさが未体験。 頭と人間半分あります。 今まで頭半の「半」て、なんの半なんだ? と疑問に思っていたのですが、今実感としてわかりました。 これが頭半です。

近づいてくる頭半の波は、まるで山です。 ボードとぼくは、その山にものすごい力とスピードで持ち上げられます。 そのいきおいは、頂点で空中に「ぷりっ」とひねり出されそうなほどです。

東から吹き付ける風。 時おり痛いほど降り注ぐ雨。 そして山のようなうねりの波に上下させられていると、なんだかワクワクしてきます。 これはもう、これで遊びとして成立しています。



風に少しずつ西へ流されていきます。 たまにパドルしているのですが、元位置はキープしきれず、自分の位置を測る浜の目標物は、少しずつ西のものへと変わっていきます。

今はぼくを含めた5人が、小さな集団を形成しています。 みな思い思いのかっこうで、沖から来る波を見つめています。

その沖から、ひときわ大きな波が近づいてきました。 まわりのみんなにも、にわかに緊張が走ったのがわかります。 一人が自分の岸側を振り向いて確認しました。 きっと万が一板を流したときに、他のサーファーにぶつからないようにと、確認したんだと思います。

5人が巨大な波へパドルします。 波はゆうに人の倍はあります。 これがダブルってやつでしょう。 はたしてあんな波をドルフィンでかわせるものなのでしょうか?

波は50mほどまでせまったところで、崩れだしました。 まるで土石流です。 やばすぎる・・・ みるまにぼくらのところへ到達しました。 腕を伸ばして板を沈めます。

うまくやったつもりでしたが、かなり岸側へ引きずられてしまいました。 顔を上げると二つ目がせまっています。 急いでパドルです。

二つ目も一つ目同様、なんとかかわしました。 そして更に三つ目がやってきました。

腕を伸ばします。 

「のっ 伸びない・・・  板が沈まない・・・」

そう思った瞬間、波にさらわれました。 あらゆる方向から水の塊を押し込まれ、ぎゅ〜っとつぶされていきます。 動くと余計な酸素を使うので、されるがままにしているのですが、いつまでたっても波はぼくを解放してくれません。

「うう・・・ 誕生日に死ぬのか・・・」

そう思った時にようやく乱水流は去りました。 酸素を求めて水面に上がります。

「ぷっはー」

沖を見ると、もうお化けセットは終わったようです。 せきこみ、涙と鼻水をたらしながら、ラインナップへ戻りました。


風はあいかわらず強く、抵抗しつつも西へ流されるため、まわりにいる面子は刻々と変わっていきます。 けれども、テイクオフを成功する人はぼくを含めまったくいません。 乗れそうで乗れない・・・

そんな中、ついにテイクオフに成功した人を見ました。 その人は一人だけラインナップより10mぐらい沖にいたので、彼がテイクオフして波を滑り降りていく様が良く見えました。

レギュラースタンスで、ぼくがいる方へ左へターンしながら滑り降りていきます。 ものすごいスピードです。 カッコよすぎです!

「やべえ 俺もあれやりてぇ!」

そう思ってテイクオフにチャレンジするのですが、まったくボードが走り出しません。

そんなことをくりかえしていた時です。 テイクオフに失敗して沖へ振り返ると、次ぎの波がせまっていました。

「ああ むしろこっちだった ええいのっちゃえ」

波が来るのをアイドリングのようなパドリングで待っていると、その波がだんだん掘れあがってきました。

「えっ なんかやばくない?」

時すでに遅し。 波はもう崩れる寸前の状態でやってきました。 こんなの乗ろうとしても絶対パーリングです。 

ボードをかかえてショルダーにぶちこみ、波から逃れようとしたのですがだめでした。 波はぼくもろともブレイクしていきます。 やばさは先ほどのお化けセットよりもあります。

もみくちゃにされて浮かび上がったときは、すでに波がブレイクする場所よりだいぶ岸よりにいました。 そして波は次々と襲ってきます。 

「無理だ もう無理だ・・・」

結局一度も波に乗れていないけどそれでいいのかっ?
そう叫ぶもう一人の自分もいたのですが、沖でパドルを続けていたのもあって、このまま沖へ引き返す体力はありません。 一度戻って休もう。 

そう思ってスープに押されて岸へ戻ろうと、スープにエントリーを試みたのですが、そのスピードとパワーに、またももみくちゃにされました。


あとでGoogle Mapで確認すると、1キロ以上西へ流されていました。 とぼとぼビーサンまで歩いて戻ります。 この後、1時間以上ゲッティングアウトを試みるのですが、二度と沖へ出ることはかないません。 ドルフィンを1発やっただけで、肩があがらなくなってきたので降参です。


駐車場へ戻ろうとするぼくに若者が声をかけてきました。

「どうですか? 危険ですか?」

「いやぁ 元気だったらいいんだけど、疲れちゃったら沖に出れないよ」


おいおい 答えになってないよ ていうか言い訳してどうする?(汗)




この日、茅ヶ崎でサーファーが一人お亡くなりになりました。 ご冥福をお祈りしております。

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茨城遠征 44回目のサーフィン @波崎



波崎
くもり時々雨 おおむね晴れ
もも〜腰 セット腹
タッパー(ベスト) サーフパンツ スプリング


9月の2回目の日曜日。 ここのところ、自分のサーフィンが「そろそろ大きく変わる」という予感をいだくようになりました。 その予感を実現させたい。 思う存分練習したい。 波崎へ行こう!

それまで北東だった風の予報が、前日の昼ごろに南東に変わったことも手伝って、茨城遠征決定です。



朝7時の波崎海岸は、朝もやにつつまれ、駐車場からは波の様子が見えません。 今日はファンボードと、プレセボタブレットを持ってきています。 まずはファンボードで、明確な体重移動、加重のトレーニングです。 そして今日のテーマは・・・

今日のテーマ
ひざを曲げたレギュラーのターン


海に入る準備をしていて、少々不安になってきました。 まわりのサーファーは、フルスーツかシーガルばかりなんです。 スプリングはまれです。

「もしかして水冷たい?」

一応スプリングは持ってきていますが、もしかしたらそれでは寒いかもしれません。 さらに今日はどうしてもタッパー(袖なし)を着たかったのです。 「レビューを書けば送料無料」という条件でこのタッパーを買ったのですが、まだ一度も着るチャンスが無かったのです。

「家で着てみました。 ちょうどいいみたい。 海に行くのが楽しみです」

こんなレビューありますよね? でもこれはある意味まだいい方。 ひどいのになると

「いい色があったので決めました。 届くのが楽しみです♪」

こんなレビューは100万件あっても意味がない! 本物のレビューを書くために、タッパーとサーフパンツで海へ向かいます。 くじけたらすぐに着替えに戻れるように、駐車場からまっすぐと、あほみたいに広い砂浜をもくもくと歩いていきます。



波打ち際に着きました。 まだ風もなく、面ツルの腹ぐらいの波がきれいに割れています。 サーファーは30mに一人ぐらい。 抜群の練習環境に、ほほをゆるませながら海に入ります。

心配していたほど水は冷たくなく、むしろ快適。 肩がノーストレスでごきげんです。 フルスーツの人たちにむき出しの肩を魅せつけるようにパドルしちゃいます。



今日のテーマである、ひざを曲げたレギュラーのターンを気をつけながら練習を始めて、3回目のトライです。 近づく波にタイミングを合わせ

「ひざを曲げてターン ひざを曲げてターン」

と口に出しながらパドルします。 口に出さないと、テイクオフした瞬間に忘れてしまいます。

テイクオフに成功して、ボトムへすべりおり右へターン。 きちんとひざを曲げたターンができています。 うんうん 言葉は力だ。

右からくる波にはねかえされるように岸方向へ押されたところで、もう一度ひざを曲げたターン。 くずれかかってくる水しぶきをよけるように、もう一度波へ戻ります。

「おおっ こんなの今までできたことない!」

今まで波を横にいけたときは、波のボトムでなにやらバタバタしていただけなのですが、今のはそれにくらべると、大きなターンです。 

今の一回でもう満足! 言い過ぎてしまえば、もう帰ってもいい!


まだ、きたばかりです。



その後もかなりいい感じで乗れていたのですが、タッパーが首にすれて痛くなってきました。 久しぶりのウェットスーツなので、ワセリンをぬるのを忘れていました。 このままだと、とりかえしがつかないぐらい痛くなってしまうのと、ちょっと寒くて足がつり出したので、いちど上がることにしました。

車に戻ってボードを洗っていると、近くでなにやら不穏な様子の会話が聞こえてきました。 

「マナーが・・・ いつも入っている・・・ 手を出す・・・ 呼ぶ・・・」

こんなキーワードがもれてくるところから、ローカルとビジターのトラブルなのでしょう。

こんなすいていて、いくつもピークがあるポイントでトラブルになるのなら、日曜日の鵠沼銅像前に入っている人たちは、サーフィンが神か、心が仏に違いありません。

そんなトラブルを横目に、お腹の調子がまとまりのないジャンクコンディションなので、トイレに行くことにしました。 少し離れたトイレから戻ってくると、トラブっていた人たちの姿が見えなくなっていました。 

浜に目を移すと先ほどのビジター二人がボードをかかえて海へ向かっています。 大事にはならなかったようですね。



スプリングに着替えて、プレセボタブレットを持って海へ戻ります。 なんとなく人が増えてきていたので、少々北よりに移動して入水。 ファンボードではうまく曲がれなかったグーフィーのターンもなんとなく決められ、レギュラーのひざを曲げたターンもそこそこできるのですが、波を横に乗ることはできず、波に押されて斜めにいくだけです。

2時間ほど奮闘してギブアップ。 お昼休みです。



もう9月ですが、浜辺はまだ夏のまま。 海の家もなく、監視員もいませんが、海で遊んでいる人たちは、Never ending summerを楽しんでいます。



めちゃくちゃ暑いのでもう一度ベストを着て、ほどほどに疲れたのでもう一度ファンボードにして海に戻りました。 しかしこの時間は潮がひきまくって、一部分をのぞいてショアブレイクになっています。 ミドルから割れてる一部分は、うまい人が集中して人口密度が高くなっています。

そんなところに打って出るわけにはいかないので、はじっこの岸よりで、あきらかに初心者のお兄ちゃんやお姉ちゃんにまじって小波を選んでテイクオフの練習をすることにしました。

気合の限り、横に向かってテイクオフをこころがけます。 

レギュラー グーフィー グーフィー レギュラー

「おい そこの少年。 この場所は沖へ行ってもテイクオフできないから。 おじさんとここで練習しなさい。」

30分ほどそんなことをしていたら、沖から割れる範囲が広がってきたようにみえたので、そちらに移動することにしました。 

ところがここも乗れそうで乗れない。 二人のロングボーダーと一人のショートボーダー、そしてぼくがファンボードという4人の集団で波を待ちますが、乗れるのはロングボーダーの若い人だけ。 あとの三人は、必死にパドルするも乗れずに、なんとなく顔をあわせて苦笑いといった感じです。

このままじゃあ、らちが明かないので、割れるほうへ移動します。 大きく集団を超えて、反対側に入った感じです。 

ちょっとうまそうな人の横へ入っていくと、その人はさらに左で行ってしまいました。 おかげで、左右に30mぐらいは誰もいない状態です。 

ここで、ひたすらきれいなターンを心がけますが、切れ目にうまく乗れず横には行けず、斜めに押し流されるライディングが続きます。

突然風向きが変わりました。 浜にある大きな風見鶏は、海のほうを向いています。 今まで、かなり強いオフショアだったのですが、真反対のドオンショアになったのです。 海が一変しました。 波は幅5mほどのこまぎれとなり、それが幾重にもつらなって打ち寄せてきます。

これを境に、みんな上がっていきました。 もう周囲には二人ぐらいしか見えません。 

「ああ 俺も帰ろっかなぁ」

と思ってはみたものの、なんだか海からあがることができず、ボヨボヨの波を乗り続けます。 なんだかばからしくて、おかしくなってきました。

「ヤッホ〜」

ひとり叫びながら、このあと1時間ほどボヨボヨしたのでした。

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予感 43回目のサーフィン @引地川河口



引地川河口
晴れ
腹〜胸 セット肩
ラシュガード サーフパンツ



海水浴規制が終わった9月1日の湘南です。 サーフビレッジの横をぬけて海へ出ると、オンショアガタガタの波情報通り。 小さな波がいくつも押し寄せ、インサイドは真っ白なあわ風呂のようになっています。



あわあわの白い世界を通り抜けて、たどりついたのはポヨポヨの沖でした。 ボードにまたがって波待ちしていても、まったく気が抜けません。 バランスをくずすと、浮力のあるプレセボタブレットは「スッポーン!」と、飛んで行ってしまいそうなので、近くに人がいるときは、しっかりつかんでいなければなりません。

波を選んで選んでテイクオフです。 じゃっかんくずれかけて、白いしぶきが体の両サイドではねていますが、こんなタイミングから、ゆうゆうフェースに戻っている人を見たことがあったのでまねっこです。

うまくテイクオフできました。 ボヨつく海面をこぎこぎすすんでいきます。 おっ いきなりのロングライドです(自分比)。

インサイドまで乗りついでワイプアウト。 立ち上がってみると、足がパンパンです。 茨城でひざを痛めて以来、筋トレを中止し、足をいたわりすぎたせいでしょうか? それとも、ボヨボヨの波のせいでしょうか?

ぼくの少ない経験上、沖から波に長く乗れるのは湘南がいちばんな気がしています。 今のライディング(そんな大それたものではなかったが・・・)は、非常に湘南らしいものでした。 なんだかうれしくなってきました。

その後もいんちきテイクオフを多用して、何度も乗ってはいたのですが、途中の右や左へのターンは、はたして意味があるのか実は疑問です。 左に波が続いていくから左にいっているのではなく、「左にでもいってみようか」という感じで左へ行っています。 まわりが見えてくる日はいつなのでしょう。

ただ、「もう少しで大きく変わる」そんな予感が最近はあるのです。

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台風スウェル 42回目のサーフィン @鵠沼 マック前



鵠沼 マック前
くもり
肩〜頭 セット頭オーバー
ラシュガード サーフパンツ

台風17号が来ようとしているところに12号の時の話でもうしわけないのですが・・・

小田原の仕事の帰りにサーフィンしようと、会社のサーフィン部のM本くんと、ボードを積んで現場へ向かいました。 ツイッターによると、台風12号のうねりがばっちり入っているとのこと。 昼休みに海へ行ってみると、ショアブレイクの中、5回に1回ぐらい、サーフィンできそうな波。 小田原でもできるじゃん!



2人の想いが通じたのか、仕事は早く終わり、4時過ぎには小田原を出発。 西湘南バイパスにのって、東へ向かいます。

途中、大磯や平塚のポイントにアタックをこころみたのですが、駐車場の勝手がわからずに断念。 結局鵠沼まできてしまいました。 引地川の橋から、ちらりとのぞく海をみてびっくり。 白波が爆裂しています。

ゲットがたいへんそうだな・・・

M本くんは2年ぶりのサーフィンです。 ずいぶんとハードルの高い再デビューとなったものです。

「よっしゃ いきましょ〜!」

本人は全然気にしていません。

「よし行こう」

Bicのショートボードを右わきにかかえて、M本くんと並んで海に入っていきます。 波がでかいおかげでわかりやすくなっているカレントにのり、押し寄せるスープをのりこえのりこえ、歩ける限界までやってきました。 タイミングを見計らってパドルを始めます。

3発ほどドルフィンをかまして、アウトのラインナップへたどりつきました。 ふぁ〜 今日はタブレットじゃなくてよかったぁ。

波は頭ほどありますが、ぼよついてまとまりがありません。 ボードにまたがってあたりを見渡し、M本くんをさがしますがみつかりません。 ミドルからインサイドへ視線を移してみましたが、スープにもまれる人々の中に、それらしい姿を発見することはできませんでした。


沖へ目を戻すと、よさげな波がやってきます。 これにトライすると、あっさりテイクオフ。 ものすごいスピードで波を駆け下りていきます(まっすぐに)。 

ボトムに降りきったあたりで(遅い)レギュラー方向へターンしようと思ったのですが、悪い癖が出て、ボードを蹴ってひざをのばしきってしまいました。 

これはターンじゃない! ブレーキだ!

駆け下りたスピードを全部ボードに押し付けてボードは停止。 すぐに波に追いつかれ、大量の水を叩きつけられ、もみくちゃにされ流されていきました。

だめだぁ これを特訓しないと・・・

せっかくこの大きさの波でまともにテイクオフできたのに、すぐにこけてしまたことを反省しながら、沖へ戻ります。 ドルフィン2発。 ふぅ〜 たいへんだぁ。

息も切れ切れでラインナップに戻りました。 ボードにまたがって、肩の回復を待ちます。 そのあいだにもう一度M本くんをさがしてみると・・・ いました。 リーシュのあたりを見ながら、浜にあがりかけています。

もしかしたらリーシュが切れたのでしょうか? 

「いやあ 2年ぶりに引っ張り出したら、リーシュもなんか黄色いんすよ!」

今朝の彼の言葉を思い出しました。 車の予備の鍵を渡しておくんだった。 車に戻れば、ぼくの予備のリーシュもリーシュロープもあります。 鍵を渡しに行くか・・・ しかし・・・ ゲットたいへんなんだ。 ごめん!^^;


気をとりなおして波を待つも、まったくテイクオフできなくなりました。 失敗して波にもまれて、沖へ戻るたびに体力を削られていきます。 途中、完全にミドルではまって、漕げども漕げども波を越えられなくなり、スープに乗って岸へ戻りました。

インサイドでもまれているM本くんを発見しました。 浜に戻っていたのは、リーシュがくるくるになったので、直していたからだそうです。 もう暗くなってきたので、あと1本がんばろうと声をかけ、もう一度沖をめざします。 


沖へめがけてパドルを続けます。 パドラーズハイとも言える状態になったのか、ガシガシ漕げます。 さっきはもう限界? と思ったのに、うそのように肩がまわります。 

沖へ戻ったのですが、肩の調子が良くてもテイクオフはできません。 ぼよついたでかい波を難なく乗るスキルを、ぼくはまだ持っていませんでした。

そんな中、一度だけボードの上に立てそうになりました。 しかし、行く先に海水浴規制のラインロープが。 動揺してバランスをくずしワイプアウト。 波に押されてロープの上を流される。 背中切れるっちゅうの・・・


まっくらになりました。 今日はなんにもできなかったなぁ。 単なる筋トレだぁ。 ドルフィン何回したろうか?


浜に戻りました。 M本くんはいません。 まだやってるのか? ただ、見渡す限り誰もいません。 江ノ島方向に100mほどいったところに人影が見えますが、あんなところまで行ったのでしょうか?

M本くんをさがして海に入ります。 まっくらな海になにか影が揺れています。 彼の頭? いえ、ブイでした。 

「いない・・・」

沖へ流された? いや、出ようとしても出れないからそれはないだろう。 まさかおぼれた?

海に誘ったことを後悔しました。 仕事帰りの疲れた状態で海になんてつれてこなければ良かった・・・

「Mやもっちゃーーん Mやもっちゃーーん!」

彼の名を叫んでも応えるものはありません。

どうしたものかと途方に暮れながらビーサンを置いたところへ戻ってみると、そのすぐ横にある海の家のものと思われるデッキチェアに人影が。

「いやあ 白波にもまれまくって もうへとへとっすよ!
でも気持ちいいっすね〜(^○^)」


無事でよかった。

 

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