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暴風雨の平砂浦 48回目のサーフィン @平砂浦 ファミリーパーク  



平砂浦 ファミリーパーク前
暴風雨
腹〜胸 セット肩
3ミリジャージフル

台風27号のうねりが届きだしたかな? と思わせる先週の日曜日に、千葉の平砂浦に行ってきました。

雨が強く降っています。 何年か前、まだサーフィンをやるようになるなんて思いもしなかったころに砂浜を見にいった道を、今はボードをかかえて歩いています。

防風林の植樹を始めたばかりの広い土地を抜けて海に出ました。 左右に広がる浜と、ところどころにかたまっているサーファーの群れ。 遠く左に見える集団は、たぶん南房パラPでしょう。 目の前の海には誰もいません。 少し左と少し右に、20〜30人ぐらいずつの集団があります。 じゃっかん少なめに見える右に行ってみましょう。

河口まで歩いて、高台から浜に降ります。 川を歩いて横断。 川の水は冷たいです。 

浜で入念に準備運動。 風が強いけど、オフショアなので大丈夫。 今日、ここ平砂浦を選んだのは、北東の風が強く、千葉に多い東向きのポイントはジャンクになるとの情報があったからです。

水は、きれいそうなのに白くにごっています。 エメラルドグリーンの水に牛乳を混ぜた感じ。 いちばんよさげなピークの右となりのピークのはじっこにエントリーです。

今日はプレセボタブレットです。 こいつでのドルフィンスルーにもようやく慣れてきたので、ゲットもらくちんです。

ところが海に入って30分以上たっても、まともなテイクオフができません。 厚い波が多く、セット以外は乗れない感じなので、みんなセット狙いになっています。 競争率が高すぎます。

平砂浦は、もっとすいてるイメージできたのですが、今日の気象条件から、サーファーが集中しているのかもしれません。 しかもみんなうまい・・・ となりのピークで乗った人が、ぐんぐんこっちへくるので、波のはじで乗るのは不可能です。 そもそも波のはじっこがトロ厚くて、テイクオフもきびしい状態。

自分の周辺にピークがきても、ベストポジションにがつがつまわられ、その場で動かずに波を待っているぼくは、まず波をとることができません。

さらに自分がドピークにいると、手前でブレイクするように見えて、波を流してしまいます。 過ぎ行く波にあおられながら、「うわっ いけたじゃん・・・」 と後悔することばかりです。

このままじゃなんにもならん! そう思ってがんばるのですが、波をつかまえることができないのです。 

波をとらえてる人を横目でみていると、パドルのひとかきで、ぐぐっと加速しているのがわかります。 なんだあれは・・・? あんなのに勝てっこない。

別な人は、波をとらえきれないか・・・ と思わせた瞬間、胸をボードに当てる感じで押し込んでボードを走らせています。 なるほどなるほど

ぼくはといえば、波をとらえることが精一杯で、テイクオフできても、まっすぐ前をみて波を滑り降り、そこからターンを始めるので、あっさりくずれた波につかまってしまいます。 だめだ 今日はまったくだめだ。

まあこんな日もあるよと、自分をなぐさめてはみるのですが、きれいに割れる波に、なんの苦労もなさそうにすいすい乗っている人たちを見ると、なんで自分はあれができないんだろう? と情けなくなってきます。

たまにうまく波をとらえ、その中でたまに横に動けたとしても、スピードがありません。 初めに滑り降りた運動エネルギーだけで終わってしまい、そのエネルギーがなくなったらぼくのライディングは終わりです。 

「くやし〜(T_T)」

なんだか久しぶりに楽しくないサーフィンです。 ただ、「このままじゃ終わらないぜ」という気持ちだけでやっています。


強かった風が、さらに強くなり、雨と波しぶきを真横に飛ばしています。 風が吹いてくる岸の方に、顔を向けていることさえままなりません。 波に乗った人がボードではじいた水しぶきが、機銃の弾のように飛んできます。

沖の方に目をやると、水面に叩きつける雨でできた白い水煙が、まるで煮え立つ地獄の釜のように見えます。 こんな中で遊んで何が楽しいのでしょうか? 


ああ楽しい♪

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1万円のボードと6万円のボード 48回目のサーフィン @引地川河口



10月の3連休の最後の日の湘南です。 かつて、ぼくがマジックボードと呼んだ1万円の中古ボードをかかえて、サーフビレッジの前から、どこに入るか考えています。 引地川河口が、人が少ないのであそこにしましょう。

なぜ今日この1万円のボードを持ち出してきたかというと、このボードは買った瞬間の評価は高かったのですが、前後のバランスが悪い気がして、すぐに使うのをやめてしまいました。 半年たって成長した今、本当のところこのボードはどうなのよ? ってことで見極めてみようと思い立ったのです。

堤防の横から海に入ります。 潮は引きに引いていて、ずっとももぐらいしかありません。 楽々ウォーキングゲットです。 波は、ひざからももしかありませんが、右にきれいに割れていくので、うまくすれば横に走れるように見えます。

沖についてボードにまたがると、いきなり前につんのめってボードから落ちました。 恥ずかしいっつうの・・・ これです。 前が薄く、後ろが厚いので、前後の浮力に差があり、めっちゃバランスが悪いのです。 しかし、このボードは、ショートボードで始めて横に乗れたボードなのです。

もう一度落ち着いてボードにまたがります。 わかっていれば大丈夫。 ノーズを沈め気味にして、波を待ちます。

さて、実際に波にトライしてみると、まったくうまくいきません。 6'3でレールはボキシーなのですが走り出しが遅いのです。 しかも波をつかまえても、立った時のバランスも悪く、うまく波に乗れません。 はっきり言えます。 このボードはダメです。

海に入って30分で、早々に切り上げて駐車場に戻ります。 今日のもう1枚、プレセボタブレットに取り替えましょう。

実はこの2枚を持ってきたのには、もうひとつわけがありました。 ぼくのタブレットは5'10なのですが、このサイズでは今ひとつタブレットの優位性を感じられず、6'以上にしておけばよかったなぁと、じゃっかん後悔していたのです。

タブレット自体は気に入っています。 どうすればよいのか? 今より長いタブレットにすればよいのです。 例によってブックオフめぐりをしたのですが、タブレットはまったくありません。 ヤフオクで発見した6'2のタブレットも、スマホから入札がうまくいかずに落札できず・・・

もうこうなったら自分でつくるしかない!

ウレタンフォームを芯にして、FRPで巻いた車のスポイラーを以前作ったことがありました。 ですから様子はわかっています。 素人がいきなり乗れるボードをつくれるとは思っていません(実はつくれると思ってる)。 でも、いつかはつくるんだろうなって思ってました。 その日が案外早く来そうになっただけです。

じゃあつくるにあたって、あのマジックボードはどうだったのか試してみたくなったのと、短いけど浮力のあるタブレットと比較してみたいなと思ったわけです。 


1万円のボードをかたづけて、6万円のボードを持って海に戻ってきました。 入って30分で、そうそうに姿を消したおっさんが、タブレットをかかえて戻ってきましたよ〜 

早速波にトライ。 パドル。 ボードが走り出す。 うわっ 全然違う! ボードに立つ。 1万円のボードと違い安定している。 こんなにも違ったかぁ

今現在、3枚のショートボードをもっています。 6'3の1万円の無名ボード。 6'2のBic。 5'10のプレセボタブレットです。 テイクオフの早さは、一番短いですが、ファットでワイドなタブレットに分があり、Bicは長さでおぎなって、ほんの少し劣る程度。 1万円ボードは今日乗ってみて大きく劣っていることがわかりました。 家の中でイメージトレーニング用に確定です。


タブレットいいなぁ と惚れ直したところで、以前から課題だったタブレットでのドルフィンですが、間違ったやりかたかもしれませんが最近「いいね」と感じているドルフィンスルーの手順について書きます。

波が近づいてきました

  1. いつも手をつくところより少し手前のレールをつかんで左足をデッキパッドに乗せます
  2. ボードを自分の後方(浜の方)へ少しずらします
  3. 腕を伸ばしてノーズを沈めます
  4. 右足を天高く上げながら、左足をけりこみ、ボードを斜め下前方へもぐらせます
  5. ボードに胸をつけて波をもぐりぬけます


2つ目の工程で沈みづらいタブレットを沈みやすくして、4つ目の工程でボードと体の位置関係を戻すとともに、波にひきずられやすいテールを完全に沈めます。 テールを斜め前にけりだすことによって、ノーズがあがるとともに、水面へ上がる向きに速度が生まれます。 すると浮かび上がった後にパドリングにはいりやすくなります。

何発もドルフィンして、もう身動きがとれなくなったときには、静止状態からもこれをくりだします。 結構いけます。 おっさんは疲れやすいんです!




サーフィンらしきことを始めて1年間。 もう少しこうすればよかったと後悔していることがあります。 横に乗りたい横に乗りたいと言いながら、まっすぐテイクオフばかりしていたことです。 

はじめはそれでも仕方ないと思わなくもないのですが、横に乗るには、「猛烈に横に乗ろうという意思」が必要な気がするのです。 

まだ始めて間もないから・・・
ダンパーで横にはいけないから・・・
小波だからテイクオフがせいいっぱい・・・
大波だからテイクオフがせいいっぱい・・・

こんな言い訳を胸に抱えて、まっすぐテイクオフばかり繰り返してきた気がするのです。 これではだめだと、ここ1ヶ月ほどでようやく気がつきました。

行きたい方向に視線を向ける。 わかっているけどまっすぐ見てました。 横に乗るには、猛烈に行きたい方向を見なければいけないのです。 

そうしているうちに、今日、テイクオフする際、腕をのばして上半身を起こすときに、曲がろうとしている側の腕に重心をずらして、ボードを傾け始めている自分を発見しました。

そうしようと思ってやったわけではありません。 いつのまにかそうやっていました。 猛烈に横へ行こうとする思いが、全身で横へ行こうと勝手に動き出したのでしょう。 おかげで、ボトムに降りてからターンして、くずれかかる波にボードを乗せるところまでいけました。 そこでワイプアウトなんですが、まあダンパーだから仕方ないでしょう(笑)



朝のうちはウォーキングゲットでしたが、だんだん潮があがってきて、ドルフィンをしないとゲットできなくなってきました。 波数が多くて沖へ出るのに、4〜5発ドルフィンをしてようやくラインナップに到着。 ふえ〜 息を整えながら、つばをぺっとはきだしてびっくり。 タブレットの真っ白いデッキが真っ赤になりました。 血です。

軽くパニック。 口のまわりに手を当ててみると、鼻のあたりから出ているようです。 うわぁ なんで? 

吐くつば吐くつば、真っ赤です。 これは一度、陸に戻るしかない。 せっかくゲットしたけれども、すぐさまUターンです。 鼻血をたらしながら、手ごろな波にテイクオフ。 見ないで〜


浜に上がり、車に戻ることにします。 サーフビレッジの横を抜けて駐車場へ戻るとき、鼻にティッシュをつめた5〜6歳の男の子とすれ違いました。

「おじさんにもティッシュをおくれ!」


 


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サーフィン検定受けました 47回目のサーフィン @スケパー前



サーフィンを始めてちょうど1年がたちました。 1年たってもたいした進歩はみられないような、それなりに進歩はしているような・・・ 客観的に評価してもらうにもちょうどいいかなと思い、サーフィン検定を受けてみることにしました。 上手になったら大会とかにも出てみたい気もするし・・・

場所は鵠沼スケパー前。 一人でサーフィンをした記念すべき1回目の場所です。 駐車場開場の5時半にあわせ、スケパー駐車場に行くと長蛇の列。 日曜とはいえ、こんなのみたことなし。 車の列はサーフビレッジ駐車場までつながっています。 

どうしよう? 

離れたところで考えます。 開場が遅れているようですが、もう少ししたら開くでしょう。 そうなればスケパー駐車場にいれようとしているのか、サーフビレッジ駐車場にいれようとしているのかよくわからなくなっているこの現状も、はっきりしてくるでしょう。 そうなってから列に加わることにしました。

6時10分ほど前に、駐車場のほうへ向かいます。 サーフビレッジ駐車場は開いたようで、車が入っていきますが、スケパーの方へのびる列は一向に動く気配がありません。 そればかりかパトカーが一緒に並んでいます。 

「なんだぁ?」

なんのタイミングか、パトカーの前に車を停めました。 するとパトカーから

「路上に車をとめないでください 今すぐ車を動かしてください」

げげっ 真後ろからものすごいプレッシャーです。 このプレッシャーに耐え続け、スケパー駐車場までいけるとは到底思えません。 仮に待てたとしても、駐車場にいれるまでにかなりの時間がかかりそうです。

「ええい サーフビレッジ駐車場へいれちゃえ!」


サーフィン検定の集合時間が6時半からなので、それまでに一本乗っておこうと、Bicをかかえて急いで海に向かいます。 台風のうねりが入り、波はそこそこの大きさです。 ゲットがつらい・・・ おととい飲み会から帰ってきて、あほみたいに筋トレしたのがよくなかったのか、朝から両肩の筋肉痛に悩まされていた上に、先々週は下痢でゆるサーフ、先週はノーサーフと完全になまり果てていました。

ようやくゲットしたものの、まったく波をつかまえることができずに集合の時間がせまってきて、不完全なウォーミングアップを終了しました。

サーフビレッジ駐車場から、スケパー前に向かいます。 じゃっかん遅刻なので小走り。 到着したスケパー前には、大勢の人が設営されたNSAのテント周辺にごったがえしていました。 

「うわぁ こんなに受けるんだ」

感心しながらまわりを見渡すと、用意された机の上で受験票に記入している人たちが目に入りました。 その人たちはなにやらカードを見ながら記入しています。 あれは・・・

「しまった! NSAの会員証、車に置いてきちゃった・・・」

もう時間がないのに、なんてアホなのでしょう。 サーフビレッジ駐車場はとなりとはいえ、歩くとそこそこかかります。 

「うわぁ もう受けるのやめよっかなぁ」

ウォーミングアップで乗れなかったからか、すっかり後ろ向き。 テントに行ってスタッフにきいてみると、まだ始めるまで30分以上あるからとっておいでとのこと。 ああよかった。


駐車場にいって会員証と、受かったときの認定料3000円を持って帰ってくると、ごったがえしていた人たちは、テントの前にぎょうぎよく列をつくっていました。 右にショートボード、左にBBとロングボードに分かれています。 

BBとロンボの列はこじんまりしていますが、ショートの列はぎっしり長々と並んでいます。 ショートは1・2級、3級、4・5級と3列あり、受験票に必要事項書き込み、4・5級の列の最後尾に並びます。


ここでポイント
受験票に写真を貼るものは用意されていません。 ぼくは受付時にスタッフの方にホチキスでとめてもらいましたが、手間と時間をかけさせてしまうので、自分でよういしておきましょう。 事前に写真の裏に両面テープ貼っておくのがベストでしょう。 また、写真を用意してこなかった人のために、500円でポラロイド写真を撮ってくれるので、ある意味その日の思いつきで受験も可能です。


列の後方から並んでいる人を見渡すと、みな若い人ばかりです。 おっさんはいませんねぇ おっさんでも2級受験ならかっこいいんですが、5級じゃねぇ・・・ 4級といっしょの列で良かった。 と思っていると前のほうから

「5級の人はいちばん右に並んでくださ〜い」

と声が。 ええー さらしものかよ と思いながら右に出たのですが、その人数の少なさにびっくり。 10人もいませんでした。



受付が終わりタイムスケジュールが発表されました。 5級の試験は2級と1級のあとに行われます。 2級が10ヒート、1級が2ヒートあり、1ヒート15分ですので、単純に3時間以上あとになります。 今7時半ぐらいなので、11時近くになるのでしょう。 

それにしても、目の前の海にはおおぜいの一般サーファーがいます。 こうしているあいだにも、あらたに海に入っていく人もいます。 この人たちにまじって試験をおこなうのでしょうか? 波をとれるかさえ心配になってきました。 

するとNSAの人が拡声器でサーファーたちに

「これから検定を行うので、一般サーファーは海から上がってください」

と声をかけました。 西へパドルする人、岸へ上がる人、それぞれの動きで、スケパー前の海は無人になりました。 すごい・・・ 


検定がはじまり、様子もわかってきたので練習に行くことにしました。 検定が行われているエリアの西側の海に入ります。 人数はそれほど多くないのですが、競争ははげしく、なかなか波に乗ることができません。 ようやく一本納得したライディングができたのは30分後。 疲れすぎるとうまくないのでこれで終了。 検定会場へ戻ります。 あいかわらず行われている2級の検定を見ながら待つことにしました。



おにぎりを食べながらのんびりみていると、波は次第にダンパーになってきました。 セットは200mぐらいの幅でブレイクしています。 鬼ダンパーです。 切れ目など一切ありません。 2級合格の課題はよくわかりませんが、それなりの技をきめなければいけないのでしょう。 そんな技を繰り出せるようには思えません。

「この波じゃ 俺なにもできる自信ないよ・・・」

うしろで若いお兄ちゃんが話しています。 2級の人たちがあんなに苦労しているのに、5級のぼくはどうすればよいのでしょう? 

波を相当選ばないとだめでしょう。 セットはスルーです。 セットの後のあわあわのうねりは、大きくてもパワーとスピードがなく、テイクオフできません(言い切っちゃう) そのあとの2つ目から3つ目あたりの波がねらい目か・・・

そんな心配の中、検定はすすみ、長かった2級が終わり1級のヒートが始まりました。 ふと気づくと、爆裂していたダンパーがなりをひそめ、ずいぶん落ち着いてきました。 よしよし。

1級は2ヒートで終わり。 ついに5級の検定が始まりました。 ぼくは5級の3ヒート目です。 名前を呼ばれたので、審査テントへ向かいます。

審査テントで受験票を渡し、検定の注意事項を聞きます。 

注意事項

  1. 泳力テストは沖に向かって泳ぎ、少し行ったら戻ってくること。 波が大きくあぶないので、あまり沖に行かないこと。
  2. 検定時間は15分間で、6本の試技の中で判断されます。
  3. テイクオフはスープでいいので、立ち上がってある程度安定していればよい。



そっかぁ スープでいいのかぁ それを聞いて今検定中の人たちの様子をみると、確かにスープ狙いです。 でもスープの方がばたばたしてテイクオフしづらく見えますねぇ。 ぼくはちょっと沖まで行って、うねりから乗ることにしましょう。


ついにぼくのサーフィン検定が始まりました。 このヒートは、男性二人、女性二人の四人です。 まずは泳力の試験なので、ボードを持たずに海に入ります。 

普段、ボードを使わずに泳ぐことはあまりありません。 リーシュが切れて戻るときぐらいです。 泳ぎ方に指定はないので、とりあえず首だしクロールで泳いでみます。 うんうん、これでいいね。 波を一つ越えたら、ずいぶん来た感じがしたのでここで戻ろうかなぁ・・・ と岸に振り返ると、ほぼ同時に男性はUターン開始。 女子二人は、まだこちらに向かってきます。

戻り始めてみると、めちゃくちゃ戻りづらいことに気づきました。 

「やべぇ ここカレントか?」

足がつくところまで戻ったのですが、潮に押されて前に進めません。 波がくるのを待ちます。

そこから二つ目の波をうまくとらえてテイクオフ。 ボディサーフィンで一気に岸まで進みます。 

「ゼッケングリーン(ぼくのゼッケンカラー)合格です!」

の声は聞こえませんでした。

ようやく岸に戻るも、すでに息があがっています。 ゼーハーゼーハー 後ろを振り返ると、女子二人が戻ってくるのに苦労しています。 がんばれ!

リーシュを右足首に装着し、ボードをかかえて海に戻ります。 ひざぐらいのところで、ボードについた砂を洗い落とします。 ふたつみっつ、波を乗り越えたところで、ちょいと乗れそうな波がやってきました。

「これにいってみっか?」

そのももぐらいの波に乗ろうと、岸へ向きを変えてボードに腹ばいになりました。 しかし体勢不十分のため、ボードと体の密着感が希薄です。 このままうまくいくわけはないので、途中でパドリングを中止。 波に押されながらバランスを左に崩して、軽くぶざまなことに。 これも一本に数えられてしまうのでしょうか?

今のは、そもそも波が悪かった。 あわてる必要はないから、ゆっくり波を選ぼう。 気をとりなおして、さらに沖へ向かいます。 すぐ左をもうひとりの男性がテイクオフに成功しています。 負けないぞ〜

波はまたすぐにやってきました。 さっき失敗した波より、少し大きめで手ごろです。 これだ!

パドルしてあっさりテイクオフ。 とろいのでパンピング。 ありゃ? ちょっと前に立っちゃったな。 パンピング4回目で、ノーズが沈んでしまいそのまま沈。 でもこれは、いいんじゃないの?

「ゼッケングリーン上がってください」

だろ?(にやり) 左手をあげて合図をして岸へ戻ります。

なぜだか鼻水がだらだら出てきて、どうしようもない中、審査テントで結果をききます。 合格です。 特に評価もないところをみると、言うことなしということと勝手に思いながらお礼をいって本部テントへ。 本部テントで認定料の3000円を支払って、すべて終了です。

結局、海に入っていたのは3分間ぐらいと、あっけない検定でした。 たぶん5級は、半年ぐらいのキャリアで受けるレベルなのかなぁ といったところでしたね。 次ぎの4級と5級のあいだには、ものすごい大きな差を感じますね。


1週間して、NSAから手紙が届きました。 中身は合格認定証(賞状とカード)でした。 これを見て決心しました。 1年に1級ずつすすんで、4年後に1級合格だ!




※合格の基準や、検定の受付方法などは、各支部で違いがあると思われますので、参考程度にしてください

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サーフィンチャンプとの邂逅



確か2ヶ月ほど前になるでしょうか。 夏の初めの夜10時ぐらいに、近くの歩道でスケボーによる陸トレをしていました。 

時たま人が通ります。 そんな通行人が通り過ぎるのを待っていると、その人がいきなり声をかけてきました。 しかも英語です。

歩道を指差しながら、なにやらまくしたてています。 何を言っているのか聞き取ろうと、みけんに軽くしわをよせて聞き耳をたてていると、なんだか急にわかりはじめました。

「日本には大きい公園があっても、スケートボードをやる場所がないよね」

と言っています。 AFNを聞き続けて5年以上。 ぼくの英語ヒヤリング能力も、ついにここまできたかぁ。 と思ったら単に日本語をしゃべり始めていただけでした。

「こんなところでやっていても、うまくならないよ」

「いいのいいの 俺、サーフィンやってんだけど、それの練習でカービングさえできればいいんだから」

「おおサーフィン ぼくサーフィンの世界チャンピオンだったよ 14歳のときね」

「えっ! 世界チャンピオン〜?」
(世界チャンピオンとはずいぶん大きく出たね この外国人)

彼はMイケルといい、子供ころハワイに住んでいたそうです。 ハワイで行われたサーフィン大会で、14歳のときに優勝、翌年の同大会では、ディフィンディングチャンピオンの驕りからワックスを塗りそこね、ワイプアウトして大怪我をし、長いあいだ入院したそうです。

「22mの波から滑り降りると、時速90キロよ 海面はコンクリートウォールね」

(ほお・・・)

「肌で波を感じなきゃダメ スウェット?なんて着ちゃダメ」

(スウェット? ウェットのこと?)

「うまくなりたかったら、まずウエイクボードよ」

(あんなのから始めるやついるのか・・・?)

「ハワイはみんな貧乏だから、発泡スチロールの板で始めるのよ」

(ん? ウエイクボードはむしろ金持ちのスポーツ もしかして・・・)
「もしかしてウエイクボードって、日本で言うボディボードのこと?」

「そう言うの? そのボディボードで波に乗る感覚を覚えるのよ 日本人はダメ かっこつけてショートボードからやるでしょ」

(ぎくっ!(汗))


歩道の真ん中で話しは続きます。 ニューヨーク大学でヒッキーと友達だったこと。 おじいちゃんの代わりにキャサリン妃に会いに行って赤ちゃんを抱いたこと。 クリス松村にひ・・・ あっ これは内緒って言われたから内緒。 麻生副総理のナチス発言 etc


そろそろ夜もてっぺんになろうとしていたのでお開きに。 別れ際に、名乗り損ねていたので

「俺はSんごっていうんだ じゃあね!」

「See you!」

堅い握手。 不思議な夜の出会いでした。


本文と動画は、まったく関係ありません

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