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離岸流(リップカレント)について、もう一度勉強するべきなのかもしれません 海上保安庁によるリガン竜のページ

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ファンボードのリペイント その4 51回目のサーフィン @スケパー前



ファンボードをリペイントした話の続きです。 読んでいない方は↓からどうぞ。
その3
その2
その1



めちゃくちゃ安っぽいルックスに塗り終わったボードを見て、ため息をついていました。

「やっぱり赤にしておけばよかった・・・」

そう考えても後の祭り。 いまさらはがして塗りなおすのもばからしい・・・ なんとかこれに手を加えて、かっこよくできないか考えます。

「黒いラインにそって、英語のテキストがならんでたら、結構おしゃれなんじゃない?」

ネットで英語の詩を検索して、それをマジックで書いてみました。 さらに、ボードに腹ばいになったときのポジションの目印にもなる位置に、どかんと「Passacaglia」の文字です。




どうですか? 本人はかなり気に入っておりますが。



塗装は完成したのですが、このままだと、たぶんちょっとこすっただけで塗装がはがれてしまうと思われます。 そこで、塗膜の保護にウレタンスプレーを吹くことにしました。 スプレー缶ながら2液性で、乾燥すると強固な塗膜をつくるそうです。

しかし心配な点がひとつ。 ウレタン塗料が、ボードに塗ってある水性塗料を侵さないかということです。 ウレタンを吹いたとたんに、デロデロになってしまうのも十分に考えられます。

まあ、やってみましょう

塗る前に、ウレタン塗料をできるかぎり密着させるために、シンナーで脱脂することにしました。 ティッシュにアクリルシンナーをふくませてボードを拭きます。 

「うわおっ」

塗装がやられて、黒が黄色ににじみました。 やばい・・・ これ以上やるのはやめて、ウレタン塗料をふくことにしました。

まずはレールをおそるおそる、しかも軽く吹きます。 大丈夫、塗膜に変化はありません。 数分乾燥させて、今度は厚く塗ります。 「スプレーは薄く何度も吹け」なんていう人もいますが、垂れる限界まで厚く塗ったほうがきれいに仕上がります。

ただこのスプレーは、吹き付けるおいしい部分の面積が非常に狭く、むらなくきれいに仕上げるのが難しいです。 もうその辺のクオリティーは、おいておくことにしました。 塗膜の保護がメインテーマです。

しっかり1缶吹ききって完成です。


リペイントの終わったボードを見て、ワックスで汚れてしまうのがどうしても嫌になり、クリアデッキを貼ることにしました。 使ったのは、フィッシュ用です。 なんでこれにしたかというと安かったからです。 本来の構成だと、シートの形が合わないのですが、ぼくのボードに合うようにトリッキーに入れ替えました。





透明度はこんな感じです。 字はしっかり読めます。




完成なったファンボードをもって、湘南鵠沼へ行ってきました。 この日は南風が強烈で、コンディションが悪いのは明白だったのですが、ずっと乗れていなかったファンボの乗り心地をどうしても味わいたく、行くことに決めました。

日の出の光を受けるボードを、江ノ島をバックに何枚か撮影して、銅像前から海に入ります。 軽く西に流されて、引地川河口で落ち着きます。 久しぶりのファンボは、思っていたより走らない。 こんなもんだっけ?

心配だったクリアデッキは、全く問題ありませんでした。 これならショートも、これでいいかも。 ただ、腹這いの状態での密着度があまいかな。 少々滑ります。

それにしても、すごい風です。 気づくとスケパー前に到達しそうです。 引地川の河口は、強い西への流れがあるので、一度沖に出て銅像前へ戻ることにしました。

しかし、まったく沖に出られません。 強いオンショアに逆らって延々30分ほどパドルしたのではないでしょうか。 無理です。 もう銅像側へ戻るのはあきらめました。 このままこちらで遊びましょう。


そう思って流れに身をまかせ落ち着いて考えると、河口の真横は岸に向かっての流れもあるのかなぁ? なんて気もします。 ちょっと離れたら、沖に出られました。


波は、まとまりがなく、沖は割れづらく、インサイドはダンパーと、ぼくのスキルでは、まっすぐしかいけません。 それでも、なにかを見出せないかと、ひたすらテイクオフだけを繰り返していきます。 

気づくと松波地下道前まで流されていました。 今日はこれぐらいで帰ろう。 岸に上がって気づきました。 カメラがない・・・

ウエストポーチのチャックが全開になって、パカ〜ンと口をあけています。 ショック・・・ 水に浮くカメラなので、あたりを探してみましたがみつかりません。 水の中で写真を撮れるようにと買ったカメラでしたが、3ヶ月の命でした。 なくなってしまったので、朝日の中で撮った写真を、お見せすることはできません。 お見せどころか自分も見れないのですが・・・


ブルーな気分で歩いて引地川の橋を渡っているときに、強風にあおられてノーズを地面に叩きつけられてしまいました。 削れた塗装・・・ これ以上はない濃いブルーなハート・・・


この傷以外は無傷でした。 水性ペンキ+ウレタンクリアー いいですよ♪


 

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ファンボードのリペイント その3



ファンボードをリペイントした話の続きです。 読んでいない方は↓からどうぞ。
その2
その1

黄色に決めたのですが、なにで塗るかはまだ決まっていません。 自宅のまわりでスプレーするのは、ちょっと気がひけるし、暗くてクオリティが下がりそう。 昼間やればいいと思われるかもしれませんが、休みの昼間は海に行くから無理です。

そうなると会社の倉庫で、と考えていたのですが、立場上あまり遊びのものを振り回しているのも、いかがなものかと・・・ そこでふと思いついたのが、ローラーで塗ることです。 しかも水性なら自宅の部屋で塗れます。 つまり夜に作業ができるということです。

早速ホームセンターでローラーとローラーバケツ?、そしてペンキを買ってきました。 ペンキは2平方メートル塗れる量です。 7フィートで、幅50センチぐらいなので、これでちょうどよいはずです。 

コロコロ塗り始めました。



ありゃりゃ この色、まったく隠蔽力がありません。 これは2度塗り決定ですね。 そういうことで、ボトムは塗らないことにしました。 



塗装面は、ちょっとでこぼこの段差が大きいです。 もう少し小さければ、新車の自動車みたいな塗装面なんですけどね。 でもまあよしとしましょう。 乾いたあとに爪でひっかいてみると・・・ やばい 削れます(汗) 海でガリガリに削れて剥がれ落ち、海に広がる黄色い塗膜が目に浮かぶようです。 どうしよう・・・




次の日に2度塗りを終えた状態がこれ。 ラインを消しきれなかったので、このラインをトレースするしかありません。 乾燥を待って翌日に黒いラインをいれます。 ラインにそってマスキング。 



黒いペンキをローラーでコロコロ。 



マスキングをはずしてみると・・・



うわっ これはサーフィン界の死亡遊戯 古っ! 若い人にはキルビルって感じですかね。 もしくは海の工事車両! 緑の十字を入れて安全第一って書いたら労働基準監督署公認ボードです。 

なんだかめちゃくちゃ安っぽいルックスに、おそろしいほどの後悔の念につつまれていったのでした。 

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ファンボードをリペイント その2



ファンボリペイントの2番目のお話しです。

ひびが入ったデッキをガラスクロスとエポキシ樹脂で補強しました。 2日間ほど養生して、でっぱりすぎているガラスクロスと樹脂をけずります。 

ここで新たに手に入れたのが、電動サンダーです。 ハードオフで3150円で手に入れました。 うぃ〜んとうなりをあげて、とりつけたサンドペーパーを細かく振動させて削り、楽チンです。 ブックオフやら、ハードオフやら、何度もでてきますが、決して関係者ではありません。 ただのヘビーユーザーです。


削り終わったら、仕上げのエポキシ樹脂を塗ります。 これも2日ほどおいてからサンディングしました。

ところがこの作業で、平らにすることを深追いしたために、ところどころクロスまで削ってしまいました。 これは大昔、車のスポイラーをつくったときにも起こった現象です。 これをまた樹脂で隠して、平らに削る。 しかし、平らにするとクロスが出てくる・・・ 

これにいつまでも係わっていると、いつまでたっても終わりません。 どうせワックスで見えなくなってしまうので、平滑度を追求しないことに決めました。 もう一度だけ、樹脂の上塗りをしました。 樹脂は、N上先生が辞めてしまったために行かなくなった歯医者の診察券で平らに伸ばします。 道具として、この診察券は合格です。





なんとなくピンボケな写真ですが、リペアの終わったデッキです。 次はついに塗装に入るのですが、ここにきて塗る色を赤から黄色に変更しました。 理由は・・・ 赤も好きだけど、黄色も好き! 

たいした理由じゃないですね^^; 

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ファンボードをリペイント その1



今まで手にしたボードの中で、いちばん使っているのが2番目に買ったファンボードです。 小さい波や疲れたときにちょうどいいし、始めたばかりのころに、波に乗る楽しみを教えてくれた愛すべきパートナーです。

こいつの色を塗り替えて、更に愛してやろうって思いついてしまったのです。 色は赤。 そこに緑のラインを入れて、イタリアンなテイストにしましょう!

ぼくのファンボはエポキシなのですが、いったい何で塗るのがいいのかわかりません。 わからないことはネットで検索するわけですが、サーフボードの塗り替えに関する情報が少ない! 確かなことは、まったくわかりません。



何で塗ればいいかわからないまま、とりあえずワックスをはがすことにしました。 買ってから1年間、一度もはがすことなく、ウォーム、クール、コールド、クール、ウォーム、トロピカルと塗り重ねてきたワックスをはがすと、なんとデッキにひびがはいっているではありませんか!

足をつく位置のストリンガーの両わきがへこんでしまったためです。 うわちゃぁ リペイントの前にリペアしなくてはならないようです。


ホームセンターの接着剤コーナーにあったFRP修理剤(エポキシ) うん ビンゴ♪ まずは修理剤と修理後のペイントの食いつきをよくするためにサンディングです。 ベビーサンダーに#100のペーパーをつけてギュンギュンけずります。



削り終わったあとに、ためしに水性スプレーを吹いておきました。 塗れるのか? はがれないか? そしてワックスリムーバーにも耐えるのかを試してみるためです。

結果はOK 塗れるし、乾いたら爪でこすってもはがれません。 ワックスリムーバーにも耐えました。 こうなると、くさくない水性スプレーは「あり」といえます。



ひびの修理はクロスを2枚重ねることにしました。 FRP修理剤についていたガラスクロスをひびに合わせてきります。 テールよりはひびがひどかったので、広い面積にして、周辺全体で強度UPをはかりましょう。

エポキシ樹脂を説明書の通りに混合して、塗ってガラスクロスを貼って、エポキシ樹脂を塗りこみます。 この工程をもう一度くりかえして、1日目の作業は終了です。


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魔法の時間 50回目のサーフィン @豊海



豊海
晴れ
もも〜腰 セット腹
3ミリ ジャーフル

先週日曜日、久しぶりに九十九里は豊海に行ってまいりました。 風はありませんが、まとまりのない小さな波がいくつもよせています。



今日はNewボードです。 先週鵠沼からの帰りに、大庭のブックオフに寄って見つけた、Bill Johnsonsのショートボードです。 スペックは、6'5×19 3/4×2 15/16です。 このサイズにした理由は・・・
  • テイクオフを早くして、乗る回数を増やしたい
  • 余裕のあるサイズで、ライディングの基礎を固めたい
  • 来るべき冬の重装備に耐える浮力がほしい


以前、「自分でボードをつくる」と言いましたが、ファンボの修理をしただけで、正直挫折しました。 あれは、近所に誰も住んでいないっていうか、となりの家まで50mぐらい離れていないと作業できないんじゃないかと・・・ ちょっとサンディングをしただけでそう思いました。 いつか、田舎に引っ越すことがあったら、作ってみたいと思います。

自作を断念して、中古ボードさがしをしていました。 長さと厚みと幅ももそこそこあるものをさがしていて、ぴったりのものに出会えたのです。 フィンがクワッドというのが、求めていたベーシック路線から、少しはずれていますが、まあそこは目をつぶりました。 



フィンは、欲しかったフューチャーです。 ボトムは、シングル〜ダブル〜VEEに見えます。 テールはスワローの変形です。 

準備を終え、浜に行ってどこに入るか海を見渡します。 う〜ん あんまりよくないねぇ 左を見る限り、まったくよさそうもないので、右へ向かって歩き出します。

300mほど歩くと、なんとなくよさげなところがあったので、ここに入水しました。

初めてのボードは、前後のバランスをとるポイントをつかむのに少々時間がかかります。 思ったより後ろだったり、前だったり・・・

まとまりなく、いくつも押し寄せる波から、いけそうなものを厳選してテイクオフ。 レギュラーで、しょっぱなからいい感じに乗れました。 これは今日は、きっと大きな進展があるよ^^


その後1時間半ほど、乗れてるような、そうでもないような時間が過ぎていきました。 ウェットの中に水を入れるのが嫌な季節になってきたので、一度おしっこ休憩です。

トイレから戻ってきて、コンクリートの段々にすわり、海を眺めます。 さっきから気になっていたのですが、アウトも乗れそうになっています。 まとまりのないインサイドよりよさそうです。 アウトに出てみましょう。

けっこう沖に見えたのですが、うまくカレントに乗ったのか、苦労することなくアウトで割れている手前まできました。 しかし、ここまできてみてわかったのですが、波は割れてもすぐにうねりに戻っていたのです。

「う〜む 戻ろう」

アウトをあきらめて、北へのサイドカレントに流されながら、インサイドへ戻ります。

ミドルまで戻ったところで、「なぜここに集中する?」というぐらいサーファーが集中している場所のはじに到達しました。 ここは波がよいのでしょうか? 1本ショートライドします。

しかしここは人が多い割には、波が右から左から斜めに交差して、あまり居心地のいい場所とは思えません。 一度浜へ上がることにします。

浜に上がって海を見ると、左のほうがよさそうに見えるので、大集団の左側に入ることにしました。

ここはまとまりがないのは大差ないのですが、ぐしゃぐしゃしていません。 押し寄せる多くの波から、よりよいものを選択してトライします。 ですが超ショートライドです。 こんな波でも、横に走っている人は走っています。

そんな人たちを波の裏側から見送りながら、「今日はもう終わりにしよっかなぁ」という思いと、「この繰り返しの先に何かがある」という思いが交錯しています。


この海の状態に、あきらめたかのようにひきあげていく人が増えてきたのか、だんだん人が減ってきました。 「あきらめるのか? 俺はまだやるぞ」 逆にやる気が湧いてきたのと、さらに波をつかむタイミングがうまくなってきたのか、波に乗る頻度が多くなってきました。 よし、このままあと15分、11時までがんばるぞ〜 今日は用事があるので海を早退です。 


そんなことを思いながら波を追いかけていたとき、それは突然やってきました。 海面が急に滑らかになったのです。 面ツルです。 小さな波が幾重にも押し寄せていたのが、完全にきれいにまとまり、大きなひとつの波に変わったのです。

「なにが起きた?」

軽いおどろきの中、テイクオフ。 レギュラーの波なので右をにらみます。 波を斜めに降りていきます。 今日一番のロングライド!

沖へ戻りながらせまってくる波を乗り越えていくと、ザバザバザバザバときれいに割れてくるカールが近づいてきます。 この音、久しぶりに聞いたなぁ。

次はグーフィーです。 行くべき先である左の波をにらんでテイクオフ。 乗っているときに、自分がどんな状態になっているのか、正直いまいちわかっていないのですが、ショートボードによるグーフィーの波で、自分史上最長に乗れました。

半径50m以内に誰もいないおかげで、このすばらしい波を完全に独り占めです。

ワイプアウトすると、息も切れいてけっこうつらいのですが、こんないい波に乗れる機会はそうそうありません。 乗れるときに乗りまくるしかありません。

「むさぼれ〜」

必死にパドルして沖に戻ります。 沖に到着したら、ボードにまたがって全力で体力回復につとめます。 腕をだらんとたらして、深い呼吸で波がぎりぎりにくるまで微動だにしません。 
もう動かないと間に合わない・・・

ノーズを岸に振ってボードに腹ばいになります。 テールが持ち上げられたら全力でパドル。

「あらよっ ヤッホー」



魔法の時間は10分間ほどだったでしょうか。 波はやがて大きく、そしてつながり始めました。

岸に上がり、大きく北へ流されていた分を歩いて戻ります。 またぐしゃぐしゃになってしまった海を見ながら、

「一日中あんないい波だったら、もう少し早くうまくなれるんだろうなぁ」

と思うのでした。

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