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離岸流(リップカレント)について、もう一度勉強するべきなのかもしれません 海上保安庁によるリガン竜のページ

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波を呼ぶ女



今週もお決まりの夜勤明け。 けれども波はセットひざとの情報です。 

「今日はノーサーフかぁ」

と思いつつ鵠沼海岸の駅を出たところで、家に帰る前に海を見に行ってみようと思いつきました。

「百聞は一見にしかずじゃ」

ファミマで買ったビターズをやりながら、平日の早朝ふらふら海へと歩く不良中年です。

鵠沼橋の横の歩道橋に上がり海を眺めてみると、あれまももぐらいのが割れているではありませんか。 銅像前は10人ぐらいいますが、スケパー前は無人です。 朝陽を反射する波が、おいでおいでしているようです。 いや、おいでおいでしています。



「海行こう! さっさと家に帰らねば」

家に帰りつき、ボードにワックスをかけていると、嫁が

「なんかここ欠けてない?」

とノーズを指さしました。 

「そんなことないだろ?(笑)」

とノーズの側面を見てびっくり。 小さいながらも、がっつり欠けているではありませんか。 まったく心当たりがありません。 いや待てよ。 最近誰かとからんだような・・・ いや違うなぁ。



ぷぅ(空気がぬけて心がしぼんだ音)

いつやったかわからないので、とりあえずベランダに出して乾燥させることにしました。 これでしばらくニューフライヤーは海に出ることができません。

仕方なくファンボをチャリンコに乗せて海へ。 あらら波が思ったよりないよ。 うわお 水がめっちゃ冷たいじゃん。 12月までは19度だった水温がここにきて16度まで下がっています。 冷たいはずです。

うー 波がぁ・・・ ショアブレイクかミドルで割れてもトップのみのダラダラです。 1分ほど先に海に入った女の子は、波を求めてどんどん辻堂方向へ移動しています。 移動したとしても、そう変わりがあるようには見えませんが。

うねりが来ました。 いちばんもりあがったところへ移動してパドルします。 波に追いつかれました。 ぼくを押す気はさらさらないよと言わんばかりにそのまま通りすぎていこうとする波に、しがみつくように高回転パドル。 ブレイクする直前にテイクオフに成功するも、波は一気にスープになってしまいます。

あっちの方がいいかも。 のんびり移動します。 到着するも、ここはワンブレイクでうねりにも戻ってしまいます。 ボードから降りてみると、どん深です。 ああ、これで戻っちゃうのね。


ボードにまたがり沖を眺めていてびっくり。 モーキンが海へダイブしたではありませんか。 おまえはカツオドリか!? モーキンが海にダイブするなんて聞いたことないよ。 もしかしたら大発見かも。

ちなみにモーキンとはトンビのことです。 うちではトンビのことを、猛禽類からとってモーキンと呼んでいます。 ただ、うちの会社の物知りが言うには、トンビは猛禽類ではないらしいです。

モーキンは海から浮かび上がり、江の島の方へフラフラ飛んでいきました。 狩りには成功したのでしょうか?


波もないしもう上がっちゃおうかなと思い始めたころに、ウォーキングの嫁がやってきて、用意してあったデッキチェアに座りました。 そこからです。 波が上がり割れるようになってきました。 ほぼ直進ですが乗れています。

「波を呼ぶ女か!」



1時間だけ波と遊んで、あとは浜辺でビールをのんで惰眠をむさぼったのでした。




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ツインスタビライザー!




夜勤から帰ると、家に先日注文したフィンが届いていました。 さあ海へ行こう。




ニューフライヤーのフィンを換えたいと、ずっと探していました。 今ついているのは、ニューフライヤー購入時についていた、白いプラスチックの安っぽいフィンです。 ターンの性能が変わらないとしても、見た目性能はかなり低いものです。

思いつくと楽天でフィンを検索していました。 ただ、フューチャーは見た目グッドな安いものがあまりなくて、いいなぁと思うものはたいてい1万5千円ぐらいします。 「う〜む高い」そううなってブラウザを閉じていたものです。

つい先日もフィン探しの旅に出ていたところで、あるフィンを見つけたのです。 ツインスタビライザーと書いてあります。 トライフィンなのですが、サイドフィンが大きく、センターフィンが小さくなっています。 

「レトロ系やファット系のミニボードにもベストマッチする」

そんなことが書いてあります。 色は探していたオレンジ系ではありませんが、オレンジでなかったらと思っていたモノクロームです。 

「でも、ツインてどうなんだ?」

ツインフィンのボードに乗ったことはありません。 検索してみると、縦へのアプローチは鋭くないが、横へのマニューバには最適とあります。

「横へのマニューバ・・・」

近づいてきたサーフィン検定のことが頭に浮かびました。 4級の課題は横へのマニューバです。 値段もちょこっとお安目。 よし、これにしよう。 




届いたフィンと今までのフィンの比較です。 でかいです。 取りつけてみます。 



かっこいい・・・ イルカのひれって感じです。


いそいそと海へくると、平日の朝であることと、波もひざももなので非常にすいています。 夜勤明けなので念入りにストレッチをして海へ入ります。 ここのところ、最低気温が0度近くまで下がっていることと、最高気温が一桁になってきたこともあいまって、水温がかなり低くなっています。

早速2〜3本テイクオフするも、速いブレイクにまったく抜けることができません。 うーむ たいした違いはないのかぁ?

とりあえず今日の目標は、確実なプルアウトです。 まずは1ターンですぐにプルアウト。 次は2ターン、次は3ターンと、徐々にターン数を増やしてのプルアウトを実践しようと、波を待ちながら今日の課題をたてます。

成功の鍵は、バタバタせずに右斜めにスムーズにテイクオフすること、ツインスタビライザーにあるはずです。 

もも上のセットが入ってきました。 ダンパーではなさそうです。 パドルを開始します。

波はぼくに追いつき、そして押します。 走り出したボードの上で、右をにらみながら上半身を起こし、両足を静かに引き寄せます。 テイクオフに成功しました。 右斜め下へボードを滑り落とします。

「さて1ターンでプルアウトするか?」

ブレイクする波に対して余裕が感じられます。

「いやもう一気にいっちゃおう」

数ターン行ける確かな自信を感じながらボトムからトップに上がり、再度波の下へ降りていきます。

アップスンダウンスを4回繰り返したところで、逃げるように波裏へプルアウト。 波を越えたあたりで、ボードが足から離れた感がなくはないですが、とりあえずは4級の課題をクリアです。

「波を数回上下して、プルアウトする」

この課題をクリアすべく、今まで練習を重ねてきましたが、数回の成功しかありませんでした。 前回成功したのがいつだったのかすら覚えていません。

「もしかしてツインスタビライザーのおかげ?」

そう考えながら沖へ戻ります。 そして数回のライディングのあとのことです。 再度、波を数回上下してプルアウトに成功したのです。 しかも今回は、波裏へ戻るときもきれいにきめました。

これはもうツインスタビライザーの性能と思って間違いないでしょう。 今まで、フィンを取り換えて違いなんか感じたことはありませんでしたが、あきらかに走りが違います。 

なんだか自然にトリミングみたいなこともやってたし、乗りやすくなっています。 ワンサイズ上のボードの余裕度を感じます。

「これで4級合格だ」

しめしめなのでした。




今日の逸品はこれ




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夜勤明けにカットバック



昨夜から夜勤で、会社に戻ったのが朝の5時。 最低気温は3度。 単車に乗って家に帰るのですが、どうにも腰があがりません。 寒すぎです。 

1時間ほどYOUTUBEでサーフィン動画をみて、お日様がのぼってきたのでようやく家路につきました。

家に帰ると波チェック。 今はひざももだけど、夕方は上がりそうです。 それまで寝てましょう。

とは言うものの、夜勤明けの昼間の酒ほどおいしいものはありません。 録りためた連ドラを嫁と見ながら、正月しか家にない日本酒なんぞをちびりちびりとやります。

あっという間に睡魔に襲われて、気づくと2時半。 波情報をチェックすると、腰腹まであがってます。 よし準備しよう。

正月にワックスを全部はがして、Coolで塗り直しました。 ああ、ちなみにスティッキーバンプスです。 塗り始めはワックスの総量が少なくて滑り勝ちなので、念入りにワックスアップします。

向かったのはスケパー前です。 最近ここばかりです。 平日の3時。 4人しかいません。 やっぱ平日だなぁ。

浜に、あとからウォーキングでくる嫁のためのデッキチェアをセットします。 風が少し強いので脚を砂で埋めます。 オフショアなので陸側の砂を多目にしました。

ストレッチをして海に入ります。 あれ ちょっと冷たい。 今年は水温高めですが、今日は少し低くなったのではないでしょうか。 波はまとまりがなく多目です。 そのかわり、ひとつひとつがきれいな形をしています。 雨が降らないので、海水がきれいなグリーンです。 

波数が多いのですが、基本的にあつい波が多く、波を選ばなければなりません。 しかも割れる波は速いときています。

そんな中で気づいたことが二つあります。 ひとつは、テイクオフでレギュラーに行こうとしてるのに、左手に荷重がかかりすぎて、一瞬左のレールが入ってしまうことです。 立ち上がってから右のレールをいれるので、どうしても波に遅れがちになってしまいます。

もうひとつは、テイクオフで立ち上がったときの足の位置が悪いことです。 ほとんど、足の幅ひとつ分後ろに立っていて、最初の下降時に動きがとれず降りるだけになってしまうのです。 降りきったところで、スタンスを整えて、そこからアップスなりにとりかかる感じなのです。 これまた波に遅れがちになってしまいます。

もっとテイクオフを安定させなければ・・・
でもまあ、足の位置を途中で修正できる余裕ができたのも成長か


基本、胸ぐらいのセットを待っているのですが、腹ぐらいの割れそうな波が近づいてきました。 小規模ながら三角波です。 

「よし、これいってみよう!」

なかなか滑り出さないところをしつこくパドルしてテイクオフ。 たるい波を右へゆったりとアップスンダウンスで進んでいきます。 十数メートルぐらい進んだでしょうか。 波が勢いをなくしたので、ノーズをゆっくりと浜に向けました。 

普段なら波の勢いがなくなったらノーズを右に回すのですが、このときは無意識に左に回したのです。 そしてなんとなくそのまま左に回し続けていると、左から波がブレイクしてきたのです。 そのブレイクに合わせて、今度は右にターン。 その後、波の力がなくなり水没。

「あれ? これってカットバックじゃない?」

スピード感はいまひとつありませんでしたが、この動きはあきらかにカットバックです! 念のためことわっておきますが、今回は夢おちではありません。

「カットバックできたよ  早く嫁来ないかなぁ 見せたいなぁカットバック」

嫁は若かりしころ、サーファーの彼女だったそうで、カットバックと言う言葉だけは知っていました。

「やっと見せられるよ 早くこーい」

そこからしばらくそわそわ浜辺のチェアを振り返り振り返り波とたわむれました。

ずいぶん経ってから、引地川とスケパーの間から嫁が現れるのが見えました。 手をぶるんぶるん振って、ここにいることをしらせます。 ご主人を見つけた子犬のようです。

嫁はぼくの存在をみとめ、小さく手を振りデッキチェアに座りました。

さあカットバック見せなくちゃ。 さっきカットバックできた時にテイクオフした場所に行き、あの時と同じような波を待ちます。 レギュラーに乗って右へ。 グーフィーに乗ってもとの位置へ。 そんなことを何度か繰り返していると、あの時と同じような波に乗ることができました。

右へ右へと波を上下に進んでいき、波の勢いがなくなったところで左にターン。 すると左からくずれてくる波が。 そいつにあてて右にターン。 またできました^^

あとで嫁に確認したところ、確かにカットバックっぽい動きをしていたそうです。



日没も近づき、寒くなってきたので嫁は帰ったのですが、波はサイズが上がり、キレもよくなってきたのでさらにがんばります。 富士山はシルエット。 空はオレンジ。 まわりにはSUPが二人しかいません。

大きなセットにテイクオフ成功。 今度は一発でスタンスも決まりました。 余裕をもって波の高い位置から滑り降りていけそうです。

右斜め下へ滑空。 スピードはすでに申し分ない状態です。 ひざを曲げてボトムターン。 滑り降りてきた大きな深緑の斜面に正対します。

「さあ こっからどうする?」

自問します。

「飛ぼう」

このスピードがあれば飛べる。 このまま波のトップに駆けあがって、その勢いで空中に飛び出すことに決めました。 

旋回が進み、ノーズが沖へ向き波を駆け上がります。 すぐに波の頂点へ・・・


エアはまだまだ先のようです。




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2016 謹賀新年



こりゃいい波だ

肩ほどの波に乗ろうとパドルしていました。 波はぼくを持ち上げます。 

少し遅かったか?

左に向けた目に、今にもブレイクしそうな波が映ります。

とにかく速いテイクオフを求めて、反っていた胸をボードにぶつけるように加重します。 流れ出すボード。 右斜め下を睨みながら上半身を起こすと同時に足を引きつけます。

ひざを曲げたまま、明るい濃いグリーンの斜面を滑り降りていきます。 ボトムターンしたところで、行き先の波がブレイク。 ボードを斜面に引き上げてから、左へターンします。

グーフィーだったのか

左方向はまだ完全にブレイクしていません。 その崩れ落ちそうな波の下を、軽く2度アップスンダアウンスしたあとに、ひざを深く曲げ上半身を左にねじってボトムから波を睨みます。

蓄積された力を解き放つようにのびあがり、ボードを波にぶつけて返します。 軽く失速するも、前加重でなんとか復活、さらに左前へ進んでいきます。

数回小さなターンをしてからボトムターン。 ボードは垂直に波に戻りリップに到達。 尖ったノーズが空中で時計の針のように回転。 崩れゆく白い波から飛び出すようにボトムへ滑り降りていきます。

すでにインサイド。 今まで乗っていた波は勢いを失っています。 もうここで終わりか?と思えたところで、目の前のうねりが盛り上がり、ブレイクを始めようとしています。 

飛び乗るようにその波に乗り、トップでターン。 そして高い位置で跳ねるようにワンターンをいれてからボトムへ。 そのままボトムターンしてからのリップ。 

白い波に巻かれるようにワイプアウトすると、そこはすでに砂浜に届いていました。 まるで打ち上げられたかのように砂浜にころがされています。 上半身を起こして海に目をやると、今まで自分が通ってきた軌跡が、曲がりくねった白い泡でよくわかります。

長いライディングでした。 今まで経験したことのないライディングでした。 その白い泡の軌跡を見ていたら、なんだか笑いがこみ上げてきました。 

「ガハハハハ」

すぐ後ろにビーチバレーをしている人たちがいぶかしげに見ていますが、そんなことにかまうことなく笑い続けます。

「ガハハハハ」

「ハハハ・・・」

気づくと布団の中で天井を見上げていました。 あれ? 夢?

 

今年一年も、皆様が無事に波乗りできますように。
Keep surfing


片瀬東浜から見る2016初日の出

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