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楽しいレジャーが、悲しいことにならないように・・・
離岸流(リップカレント)について、もう一度勉強するべきなのかもしれません 海上保安庁によるリガン竜のページ

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せっかくだから茨城の海



「46さん 今度、茨城で○○装置の交換があるんですけど、対応可能でしょうか?」

仕事上のお客さんから、そう訊かれたのは去年のことだったでしょうか。 

「もちろん大丈夫ですよ」

そう答えながらぼくの頭の中には、

(茨城? ○○装置の交換って2時間ぐらいで終わるじゃん 終わったら久しぶりに茨城の海に行ってみっか(ニシシ))


その仕事がようやく明日行われることになったのです。 久しぶりのサーフィン遠征に、忘れ物がないように準備をします。 

「ブルアント行くぞ!」

なんて声をかけながらブルアントをボードケースにしまおうとしたら、チャックがしまりません。 幅がひろすぎるじゃん… おまえは留守番だ! ニューフライヤーが出動です。

茨城の海は冷たいからなぁ ここ数年使っていないキャップも引っ張り出して鏡の前でかぶったりします。 

グローブもブーツも用意して、海からあがったあとの水をペットボトルにつめて準備はおおむね完了。 どこに入るか、明日の天気と波情報を調べることにします。

明日は一日中北風が吹くようです。 茨城の海岸線はだいたい東か東北東を向いているようなので、北風はあまりよろばしくありません。 千葉の飯岡あたりが風は合いそうですが、せっかく茨城行くのに千葉まで降りるのはもったいないなぁ

どこにしようかなぁ といろいろ検索していると、知恵袋的なサイトに迷い込み、さらに飯岡や茨城のローカルのきつい話なんて見ちゃったりして軽く憂鬱になったり。 そして決めきれないまま12時を過ぎたので眠りの世界へ。


「すいませんね こんな遠くに半日仕事で お疲れさまでした」

「いえいえ これから茨城の海で遊んで帰るんで お疲れさまでした」

冗談を言っているのかと、あまりぴんときていない顔のお客さんに別れを告げて現場を離れました。 時間は12時です。 さてどこへ行こうか波情報を確認します。

【大貫 モモ】

う〜んモモじゃなぇ

【とっぷさんて 肩 アウトからジャンク】

ジャンクかぁ

一方千葉はオフショアですが、ショルダーが張らずにトップのみのだらだら的な状態です。 点数はよくて20点程度。 まあこれならどこに入ってもファンウェーブとはなりそうもないので、せっかくここまできたのですから茨城に入ることにしましょう。

スマホのgoogleマップで行くべき海を探索します。 大洗の下あたりから南下して、海の状態をチェックすることにしました。

小一時間走って海沿いの道にきました。 交通量の少ない広い道を走っていると、海水浴場の案内看板があります。 ここを見てみましょう。

狭い道を進んでいくとその先に海が見え始め、急な下り坂をブレーキをかけながらゆっくりゆっくり降りていくと目の前に多くの波が打ち寄せる海が広がっていました。



「誰もいないよ」



まとまりのない波の海を遠く右も左も見渡すのですが、入っている人はおろか歩いている人すら見当たりません。

乗れそうなショルダーが張る波ができるところがないか観察します。 なくはないですがロングライドは期待できそうにありません。 今日はどこもこんな感じでしょうから、ここで入ってしまってもいいなぁ とも思いますが、もう少しほかのところを見てみるのも悪くないでしょう。 

広い道まで戻ってさらに南下します。 すぐに海水浴場の看板があり、今度はそこそこ広い道へと案内しています。 行ってみましょう。 

先ほどと同じように、海までは下り坂です。 坂を下りきったところは、海の家的なものが何件か建ち、想像以上ににぎやかなところでした。 いや、夏はにぎやかなのでしょう。 今は人の気配もありません。 

広大な駐車場を横目に、その奥へ進んでいくと、鹿島灘海浜公園の入り口に到着しました。 トイレもあるし駐車場は広くてタダだし、ここで海に入ることにしましょう。

ボードにワックスを塗ってから着替えます。 久しぶりに着るお着換えポンチョ。 海からの風が冷たい。 そそくさとセミドライを身にまとい、ブーツを装着。 グローブとキャップはやめておきましょう。 そんなに長い時間入るほどの海の状態ではありませんからね。

久しぶりの茨城の海なので記念写真を1枚。



そして誰もいない海に入っていきます。 思ったより冷たくないかも。 昨日ローカルがきついとのネットの情報を見て憂鬱になったのがまったくの無意味な無人の海を沖へ沖へと進んでいきます。

手を入れてみると、やっぱり水が冷たいのがわかりました。 できるだけ頭は入れたくないな。 波の上を超えるように沖へ向かいます。 先週スノボで痛めた左肩が痛い。 

波がひんぱんに割れるところに到達すると、波の上を超えることができなくなったので、仕方なくドルフィンスルーをしました。 うひゃあ 冷たい。 

2発、3発とドルフィンを重ねていくと、頭が割れるように痛くなってきました。 ううう やっぱりキャップはかぶるべきだったかも。

それらしきところにきたのでボードにまたがります。 浜から見ていた時は乗れそうに見えた波ですが、ここにきてみると乗れそうな波は全然きません。 おかしい・・・ あんだけドルフィンしたはずなのに、割れる波がこない。

ちょっと沖に出すぎたかなぁ とじゃっかん浜側へ移動。 すると乗れそうな波が到来。 にやりとしながらパドルを開始します。 左肩が半端ない痛みです。 顔をしかめながらもここで乗らないともう無理な気がしてパドル続行です。

波にボードが押され始めたので上半身を起こし下半身を引きつけようとして、右モモつけ根に痛みを覚えました。 これもスノボでアイスバーン気味のところをバックサイドでボードをおさえながら滑り続けて痛めたものです。 痛くてボードをコントロールできそうもありません。

立ち上がることができずにそのまま斜面を滑り降り、波が崩れるのに巻き込まれるように水没。 う〜ん これが限界か?

その後も乗れそうな場所を探して移動を繰り返すも、いい波は来ず。 右モモのつけ根の痛みに加えて、なんだか右キャンタマも痛くなってきました。 モチベーションはだだ下がりです。 

30分ほど海に入っていましたが、どうこうなる体のコンディションではないので上がることにしました。 残念ですが今日は負けです。

お着換えバケツに入ってペットボトルの水を浴びるのは何年ぶりでしょう。 海からの風が身に沁みます。 真冬でも裸で水シャワーを浴びていたぼくはもういません。 家に帰ってお湯シャワーを浴びるのに慣れたぼくはもうすっかり養殖サーファー。 

野生に戻れる日はくるのでしょうか?






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